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まろやかで優しいぬくもり
2月9日(日)
朝、目が覚める。
寒いよ〜。
おふとんから出れないよう〜。
勇気を出して むくりと起き上がる。
ファンヒーターの温風にうっとりする。
幸せだ。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。
水を換える。
修一郎の食事をお弁当仕立てにして
ふたつ作っておく。
絵本の作画をする。
アクリル絵の具で描いてゆく。
寒くて眠くなる。
寒さで体が冬眠の準備を
始めているのだろうか。
こたつを購入してその上に iMacを乗せて
ペンタブや絵の具も置いて
座椅子に座って仕事をすると暖かそうだ。
子供の頃からものすごく寒がりなのだ。
午後、ごはんさんと
昨日行った天ぷら屋さんへ行く。
ごはんさんも私も同じものを食べる。
「飽きないね〜。」
「おいしいね〜。」
と言いながら もぐもぐ食べる。
家に帰る。
ごはんさんは寒い中バイクに何か取付けている。
私は家に戻りファンヒーターの温風に
吹かれながら体を温める。
お白湯を飲んだり体操したり
体を温めようとあれこれ試みる。
お風呂に浸かるのが
いちばんいいのだろうけれど
わが家の古い浴槽ジャブロンはステンレスだ。
アレルギーがある私はステンレスの
浴槽に入ることが出来ない。
だから真冬でもシャワーだ。
床と壁面はタイルなので
ものすごく冷たい。
というわけで、
冬にシャワーを浴びるのは
かなりの勇気が必要なのだ。
「炭に火をつけたよ。」
と、ごはんさん。
ごはんさんのお庭へ行く。
ぱちぱちと美しい炎が上がっていた。
手をかざす。
まろやかな暖かさ。
うっとりする。
「優しい暖かさだね。」
と、ごはんさんが言った。
炭火はとてもきもちがいい。
まろやかで優しいぬくもり。
それでいて芯から温まるような感じがする。
炎も炭も美しくて
ずっと手をかざしていたくなる。
真上をトンビが飛んでいった。
夕方、ごはんさんとお買い物へ行く。
なんだか きのこ売り場が輝いている。
平戸ロマンという
ものすごく立派な椎茸があった。
肉厚で大きい。何より軸が素晴らしい。
ものすごく太くて堂々としている。
椎茸の軸、大好きだ。
軸の立派さに ふたりで わぁわぁはしゃぐ。
ごはんさんが平戸ロマンを買ってくれた。
オリーブオイルと岩塩でじっくり
蒸し焼きにして食べよう。
胸が躍る。
群青色と橙色の空がとてもきれいだった。
車の中から うっとり眺める。
家に帰り着く。
夜、庭に出る。
漆黒の空に雲が もくもく広がっている。
その隙間から きらりきらりと
星たちが煌めいている。
とてもきれい。
夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。
これから眠くなるまで絵本の作画をしよう。
今日もいい一日だった。