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楽しいきもち

12月5日(木)
朝、目が覚める。
おふとんの中で ごろごろする。至福。
むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。

空がきれいで楽しくなる。

お水をごくごく飲む。
誰かがこっちを見ている。
ルーちゃんだった。

片手を伸ばしている。
「みるみる〜、おなかすいたよ〜。」
と、言っている。ような気がする。

ウーちゃんとルーちゃんに
タブレット型のエサをあげる。

郵便局へ行く。
あ。肝心の郵便物を持ってきていない。
家に帰り、もう一度行く。
きれいな切手を見ながら順番を待つ。

修一郎の食事をお弁当仕立てにして
ふたつ作っておく。

仕事部屋にこもり、絵を描く。
今回は小さめの鉛筆画。
0.2mmの極細シャープペンシルで描く。
こつこつ、こつこつ。

年々、作画のペースは
ゆっくりになっているが、
絵を描くのってとても楽しい。

夢中で描いていると、
あっという間に夕方になった。
首が固まっている。
うーんと、伸びをする。

夕方、用事で ごはんさんと出かける。
その用事は、
長い旅とロマンを感じるものだった。
ワクワクドキドキした。

今日も三日月と星が仲良く並んでいた。
くっきりとした琥珀色がとても美しかった。

「今日もきれいだね〜。」と、話す。

一旦家に帰る。
イルミネーションのハート型が
蝶々みたいな形になっていた。

ミニりんごの木が風に揺れて、
イルミネーションもいっしょに揺れた。

ふたりで眺めていると、何か音がした。
動物の鳴き声のようだ。

「イノシシ?」

「ネコ?」と、顔を見合わせる。

ブヒブヒのような、ミャーミャーのような、
ピーピーのような鳴き声。

真っ暗で姿は見えない。

「見に行ってみよう。」
と、ごはんさんが言った。

え。イノシシだったらどうしよう。
と、思いながらついて行く。

スマートフォンのライトをかざして
声のする方向に進む。

近づくと鳴き声が止まった。

ライトで照らすと、むくむくしたタヌキがいた。
可愛い。

もう一匹はちょっと大きく見えた。
うりぼうみたいな感じ。
さっと藪の中に入ったので分からなかった。

タヌキはトコトコと道を歩いて茂みに入った。
タヌキ同士の揉め事だったのかな。

もう一度出かけ、くるくる寿司に行く。

「おいしい。」

「おいしい?」

「おいしい。」

と言いながら、もぐもぐ食べる。

私たちはいつもカウンターに座る。
注文したお寿司が回ってくる。

ごはんさんが、てきぱきと
レーンから取ってくれる。

他の人のお寿司が流れてゆくのを
見るのも楽しい。

同じ席の人がみんな同じお寿司を頼んでいると、
同じものがお行儀よく並んで流れてゆく。
なんか可愛い。

豪華な具が乗ったものや、
お寿司じゃないもの、
こんなお寿司があるんだ!と、
びっくりするようなものもある。

私はあまり食べないので、
お寿司のお皿を高く積んでいる人に憧れる。

なので、ごはんさんのお皿の上に
自分のお皿を積んで
たくさん食べたような
楽しいきもちになっている。

修一郎に頼まれた ぼた餅を買いに行く。

5個入りのパックがひとつだけあった。
賞味期限は明日。
2個でじゅうぶんだ。

ごはんさんが買って、
そのうちの2個を分けてくれた。
残りの3個は、
明日同僚に持って行ってあげるという。
親切だなぁ。

家に帰り着く。

夜空にくっきりとした雲が浮かんでいた。
雲の合間から星たちが煌めいている。
可愛くてうっとりする。
イルミネーションもキラキラ輝いてきれい。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

これから眠くなるまで絵を描こう。

今日もいい一日だった。

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