いただいた新米を土鍋で炊いた
11月1日(水)
今日は11月1日だ。カレンダーをめくって11月にする。
カカオは私より先に起き出して、ご飯も食べずに遊びに行った。
朝、りんごの木とクローバー畑とお花に水をあげる。何度も何度も小さな虹がかかって うっとりする。
バナナさんと、お兄さんのパジャマさんが通りかかった。
「みるちゃん、おはよう。これから海に行って貝を拾ってくるよ。暖かいから。」とバナナさんが言った。
「わぁ、素敵。いってらっしゃい!」と私。
バナナさんとパジャマさんは、ときどき海へ行く。
そして、小さくてきれいな貝を拾ってくる。私もたくさん分けてもらった。ガラスの器に入れて飾っている。
♪タララタララ タララタララ タンタンタン♪
灯油屋さんがやってきた。2缶入れてもらう。
「朝晩ストーブをつけるようになりましたね〜。」と話す。
重い灯油を買いに行くのは大変だ。持ってきてもらえるので本当にありがたい。
両親と電話。
先日、両親と11歳の甥っ子が動物園に行ったそうだ。そのとき、7歳の姪っ子はキッズバイクのレースに行っていた。
甥っ子は動物が大好き。
いつも行くその動物園は、いろいろな動物たちにエサをあげたり触れあうことができるということ。ゾウさんなどの大きな動物もいる。
そしてなんと、その動物園にはリクガメもいてエサをあげれるそうなのだ。大興奮する私。
両親は私が大のカメ好き、特にリクガメが大好きだということをnoteを読んで知った。
「今度帰ってきたら、みんなで動物園に行こうなぁ。」と、母。
「行く!絶対行く!」と、私。
甥っ子たちと動物園でリクガメやいろいろな動物たちと触れあえるなんて最高だ。
毎年1月に帰省しているが、来年は春になりそうだ。でも、動物園に行くなら寒がりの私には春の方がいいだろう。
いつも帰省すると、1歩も家から出ない。ずっとリビングのこたつの中にいる。1週間。ごろごろして至福の日々を送る。
でも、来年は動物園に行ったり、Sたちと会う。楽しみだ。
甥っ子は10歳のときに、すでに私よりずっと体重が重かった。その体で、「みるおばちゃ〜ん。」と、もたれかかってきたり私の膝を枕にして甘えてくれた。可愛いくて重かった。
今はちょっと痩せて すっきりしているらしい。そして、いろいろなことを考えるようになったみたい。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。
昨日買った苔流木や苔アーチをとても気にいっている様子にうれしくなる。
体が大きくなったウーちゃんに、苔アーチはもういらないかなと思っていたけれど、いちばん気にいっているようだ。ごはんさんが
「これ絶対喜びますよ。下に もぐれなくても上に乗って遊んだりしますよ。」
と言ってくれたので買った。本当に買ってよかった。
カカオが帰ってきたのでご飯をあげる。
修一郎が起きてきたので食事の用意をする。
仕事をしようと仕事机を見る。
昨晩、ペンタブの板タブを出したままにしておいた。なんか落ちている。ぎゃ。カカオが毛玉を吐いたみたい。きれいに拭きとる。
仕事をする。
お昼過ぎに昨日いただいた新米を土鍋で炊く。
「このお米は、きれいな水と空気に囲まれた山の棚田で育ったお米だから、すごくおいしいよ。」と言ってプレゼントしてくれた。
わくわくする。
プシュップシュッと蒸気が勢いよく出ている。ぐつぐつ音がしている。いい匂い。
20分浸水、10分強火、3分弱火、20分蒸らし。
蒸らしが終わり蓋を開けると、つややかに白い ぴかぴかのご飯が炊きあがっていた。
そのままひとくち。とびきりおいしかった。新米ということもあるかもしれないが、粒が立っていて甘味があり透明感のある味。
「おいし〜い!」
白ごはんに、小松菜とエリンギとレンコンと卵を、それぞれオリーブオイルと塩で焼いて、お皿に乗せてゆっくり食べる。
仕事をする。
夕方になり、夕食の用意をする。
庭に出る。ごはんさんが帰っていた。りんごの木を見てくれる。
「みるさん、ほら、りんごとりんごがくっついてるとこ、陽があたってないから黄緑色のまま。」と、ごはんさん。
「あ、ほんとだ!葉っぱの影になってるとこも黄緑色だ。」と、私。
「うん、小さい方のりんごの木、地面の近くに実がなっているから、クローバーをちょっと寝かせるといいですよ。そしたら陽があたる。」と言って、ごはんさんがクローバーを優しく寝かせた。
私も そっとまわりのクローバーを寝かせた。
これで、小さい方のりんごも ますます紅くなるだろう。
夕食のあと、仕事をする。
ネパールのクリシュナさんからメッセージが来ていた。
今日は小学校の先生たち20人にメチャくん絵本が配られたそうだ。先生たちがそれぞれの村の学校に持ち帰り授業で活用してくれるということ。
ネパールの子供たちの笑顔を思いだす。人なつこくて澄んだ笑顔。
夜、庭に出る。
寒くない。そういえば パジャマさんが「今年は暖冬らしいですよ。」と言っていた。
月が ぽってりと黄色く輝いている。卵の黄身みたい。星も優しく瞬いている。
みんな、ささやかな毎日の中でいろいろなことが起こっている。月や星や空が優しく見てくれていることを、思い出したいし、思い出してほしいなぁと夜空に願う。
カカオはもう私のベッドで眠っている。
家の中に入り、ここまでnoteを書いたとき、SからLINEがきていたのに気がついた。
珍しく長めの文章。読んで、びっくりしてとてもうれしくなった。
いちばんの仲良しだったSとは高校を卒業したあと、それぞれの道を歩んだ。私は県外に出たので遠く離れて暮らすようになった。たまに連絡を取りあったり、帰省したときはたまに会ったりしていた。でも、お互いの日常は事細かに知らなかった。
2021年に「湖畔の村のメチャくん1」という短編集を書いた。今、Sはそれを読んでいる。そのお話の暮らしぶりがSの日常とかなりシンクロしていた。
Sからのメッセージは
「スゴイよ。かなりスゴイ。こんなに離れてて繋がってる。私たち!」と、始まっていた。
そして、最後に
「この本が心地よくって、自然と口角があがってる。忘れてた感覚を思い出せた気がする。」と書いてくれていた。
「レウコフィルムの葉っぱを触っていて、お芋もほぼ毎日食べてる。」とも。
あぁ、楽しいなぁ!
こういうのって本当に素敵だ。
Sの優しい笑顔を思い出す。早く会いたいなぁと思った。
さぁ、これからもう少し仕事をしよう。
今日もいい一日だった。