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天使に出会えた きぶん
10月18日(金)
昨晩、眠る前に庭に出た。月が煌々と輝いていた。まんまる。すごくきれい。シエンタにもたれて じっと眺める。
そうだ。写真を撮ろう。ピコ。
電柱が映るのでクローバー畑の真ん中に立って眺める。ピコ。
そのとき、後ろから大きな鳥が頭のすぐ上を飛んでいった。びっくりした。シルエットから推測すると白鷺か青鷺だろう。ゆったり羽ばたきながら上昇し、月に向かって飛んでいるように見えた。びっくりしすぎて写真を撮り忘れた。
幻想的な光景にドキドキした。
ヘッダー画像が昨晩のスーパームーン。
朝、目が覚める。
目覚まし時計のアラームもスマートフォンの時間差アラームも消されていた。今日も親切な小人さんたちが「みるみる、もっとおやすみ。」と言って消してくれたんだろう。
鳩のまろやかな声を聴いて うっとりする。むくりと起き上がる。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
水槽の前を歩くと、ウーちゃんが ゆら〜っとついてくる。水面に顔を近づけている。「みるみる〜おなかすいた〜。」と言っている。ような気がした。
ウーちゃんとルーちゃんにタブレットのエサをあげる。ぱくっ。ぱくっ。たくさん食べた。
トヨタのYさんがやってきた。最後の手続きが完了した。
食事の支度をする。
先日いただいた こもれびの森の銀杏を入れて炊き込みご飯と茶碗蒸しを作る。
銀杏を封筒に入れてレンジで40秒。パンッ。パンッ。殻がいい具合に割れている。実を取り出す。翡翠色でつやつやしている。とてもきれい。
午後、ごはんさんと少し話す。
エフコープのOさんがやってきた。
Oさんもいろいろなアレルギーを持っている。
「今日、花粉少ないですよね!」から始まり、アレルギーの話で盛り上がる。
グリーンコープの元気カーがやってきた。
メガネさんが手を振っている。私も手を振る。
お買い物をしていると突然
「おんがっぴーの作者なんですか?」と、メガネさん。
「え。そうです。」と、私。
「あー、やっぱり!うんうん。」と、すごくうれしそうなメガネさん。
メガネさんは笑うと瞳がキラキラするなぁと思っていると、
「先週、別の場所のお客さんが言ってたんです。”おんがっぴーの作者が元気カーに買い物に来てるらしいですよ” って。」
え。誰なんだろう。毎週私が元気カーでお買い物をしていることをどうして知っているんだろう。もしかしてnoteを読んでくれているのだろうか。謎が深まる。
「メガネかけてるお客さんですよ。」メガネさんが言った。
メガネをかけている人はたくさんいる。メガネさんもそうだ。と、ちょっと思った。
修一郎の食事をいつものようにお弁当仕立てにしておく。
用事で出かける。私にしては遠い場所。初めてシエンタでひとり遠出する。ドキドキ。
用事を終えてモロゾフでプリンを買おうと張り切りイオンに寄る。ショーケースにはマロンプリンだけだった。栗は食べれないので近くのソファに座って お水をごくごく飲む。
2mくらい離れたお向かいに親子さん専用の畳敷のスペースがあった。そこにお母さんが赤ちゃんを抱っこしてやってきた。
お水を飲んでいると、赤ちゃんがこちらを じっと見ている。可愛い。頭のてっぺんを ちょこっと結んでいる。ハイハイができるくらいの歳のようだ。
赤ちゃんが くしゃくしゃっと笑った。すごい笑顔。もう本当にものすごくものすごく可愛かった。そして、身を乗り出して思いっきりこちらに手を振っている。ズキュン。とろけた。
私も手を振る。赤ちゃんはとてもうれしそうに可愛い声で笑っている。
天使に出会えた きぶん。幸せ。
このやりとりがしばらく続いた。
お母さんが、なんだろうという感じでこちらをのぞいた。私を見つけて笑顔になった。
「可愛いですね!可愛すぎます!」と、ソファから叫んだ。
「ありがとうございます!」と、お母さんが笑った。
手の振りあいが 20分くらい続いた。お母さんが赤ちゃんを奥に連れて行くと、すごい勢いでハイハイしてきてあの笑顔で手を振るのだ。可愛すぎる。ずっと見ていたい。
名残惜しいが夕方になったので帰ることにする。
道中、車の色のことをふと思った。
そして先日の夜、まりこりんとモスバーガーに行ったとき、駐車場に水色のパオが停まっていたことを思い出した。
マーチの前に乗っていた車。大好きだったパオ。胸が高鳴った。
昔とても仲良しだった人と ふいに再会したようなうれしさだった。ふふふ。
家に帰り着く。
バナナさんが帰ってきた。
「昨日借りたマンガすごく面白い。一気に読んじゃいそう。」と、バナナさんが言った。それはよかった。
絵本のラフを描く。あと少し、あと少し。と毎日書きながら、まだあと少し。
キュッキュッとヤモリが鳴いている。すごく小さな赤ちゃんヤモリがいた。可愛いくて きゅんきゅんする。
洗い物をしているとき、たっぷり水を入れた大きなボウルを床にひっくり返してしまった。床が水浸しになった。
見なかったことにして自然乾燥させようかと思ったが、自分を励まし雑巾を3枚使って ごしごし拭きあげた。床がぴかぴかになったような気がする。よかった。
夜、庭に出る。
朧月夜。幻想的だ。夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。
これから眠くなるまで絵本のラフを描こう。
今日もいい一日だった。