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子供の頃からずっと

9月6日(金)
朝、目覚まし時計が鳴る前にぱちりと目が覚める。きもちがいいなぁ。むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

ルーちゃんが ずっとこっちを見ている。おなかが空いているんだな。よしよし。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。

ぶどうを少し食べる。
卵のサンドイッチとポテトサラダのサンドイッチを作る。

仕事部屋にこもり絵を描く。夢中で描く。

午後、ごはんさんと明日の計画を大まかに立てる。

コープさんがやってきた。
今日はキャンペーンで保険を勧められた。
「それ、ときめかないの。」と言って、来年また声をかけてもらうことにした。

食材を冷蔵庫に せっせと詰めてゆく。

グリーンコープさんの元気カーもやってきた。お買い物かごを持って、てくてく歩いて行く。

誰かが手を振っている。メガネさんじゃない。あ、あれは…!

はなおさんだ!

私も大きく手を振る。

「久しぶり〜〜!」と、満面の笑みの はなおさん。

「久しぶりです〜!どうしたんですか!?」と、私。

「今日、メガネさんが休みだから代わりに来たんですよ〜。」と、はなおさん。そして、

「スイカのポシェット可愛い〜。遠くからでもすぐ分かりましたよ〜。」と言って、はははと笑った。

「ぱくっ」と言って、食べるマネをした。ウケた。この夏、スイカのポシェット大活躍だなぁ。

はなおさんの顔から大粒の汗が ぽたぽたすべり落ちている。相変わらず汗っかきだ。もうひとりサポートで若いスタッフの人がいた。まったく汗をかいていない。涼しい表情だ。この温度差はなんだろう。同じ場所にいると思えない。

瓶入りのミルクやヨーグルトなどをカゴに入れてゆく。
短い時間だったけれど、久しぶりに はなおさんに会えてうれしかった。

次の行き先で待っている人たちもさぞ喜ぶことだろう。はなおさんは独特のゆるいテンポで人気者なのだ。

家に帰り、修一郎の食事をお弁当仕立てにしておく。

また仕事部屋にこもり絵を描く。はっとして顔を上げるともう暗くなっていた。びっくりした。すごく集中していた。同じ姿勢で何時間も座りっぱなしだったので体が固まっている。イテテテ…。

「うーん。」と伸びをして焼き芋を食べる。おいしい〜。プリンも食べる。おいしい〜。

ずいぶん進んだ。まだかかりそうだけれど、こつこつ描いてゆこう。
机の上が絵具と絵具皿でいっぱいになった。混色した絵具を入れた容器もどんどん増えてゆく。

私は右利きなので右手で描くのだけれど、キャンバスを左手で持ち支えているのでどうしても左半分が固まってしまう。夢中で描いていると休憩するのを忘れてしまうのだ。タイマーをセットしておくといいかもしれない。と、ちょっと思う。

子供の頃からずっと絵を描いているなぁ。と、思う。大人になり、それが仕事になっただけでずっと同じことをしているなぁ。と、ときどき思う。幸せ者だ。

夜、庭に出る。
虫たちの美しい声に うっとりする。ぽつりぽつりと小さな星たちが煌めいていた。可愛い。夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

これから眠くなるまで絵を描こう。

今日もいい一日だった。

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