遠く離れていても
11月9日(木)
目が覚めると、カカオが胸元で まるくなって すやすや眠っている。幸せを感じる瞬間だ。このまま幸せを感じていたくて、目は覚めていたけれどベッドの中でのんびりする。
起きるとカカオも起きた。ご飯をあげる。
修一郎に食事を用意する。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。
KUさんからLINEがきていた。
思わずほほえむ。いつも優しい言葉が添えられている。
今日は修一郎の歯科医院の日だ。
外に出ると寒くない。よかった。修一郎を車に乗せてしゅっぱーつ!
「今日は5分で終わるから待っていて。」と、修一郎。
前回、5分で終わるということで、車の中で待っていたら1時間くらいかかった。どうしようかなと思う。待つことにした。
50分経った。
修一郎が出てきた。
前回より10分くらい早かった。でも、次からは一旦帰ることにしよう。と思う。
修一郎がヨイショと車に乗る。
うなだれている。きもちが疲れているようだ。
何はともあれ、家に向かってしゅっぱーつ!
陽が照っていて車の中は ぽかぽかだ。きもちいい。
帰り着いて修一郎は洋梨を食べて、寝た。
私はウーちゃんとルーちゃんを眺めながら昨日買ったりんごを食べた。
ウーちゃんとルーちゃんが
「みるみる〜。」と言いながら近づいてきて、
「朝ごはんおいしかったよ〜。」と言っている。ような気がした。
庭に出てりんごの木とクローバーとお花に水をあげる。
クローバーが元気だ。夏にずいぶん枯れて心配していたけれど、元気になっている。うれしくなって水をたっぷりあげる。
ごはんさんがメダカにエサをあげていた。
「みるさん、ヤゴがいた。こんな季節に。」と言って大きなヤゴを見せてくれた。
「トンボになるといいね。」と私。
「うん。」と言ってほほえんで、ごはんさんはヤゴを水草の上に置いた。
どうやらヤゴは水中で越冬するらしい。
友人WからLINEがきていた。
ものすごく美しい写真が添付されていた。
満月のときに開催されたイベントの写真だった。
どきり とするように幻想的。ライトアップされた木々と、それが鏡のような水面に映る様子。夜空に輝く満月とランタンの灯り。どの写真も息をのむような美しさだった。かなり ときめいた。
Wとはいつもいっしょに仕事をして、月に一回くらい、彼女が見つけてくるおいしいお店でいろいろなものを食べておしゃべりして楽しんだ。
ふたりとも本が大好きなので、お気にいりの作家さんの新刊が出ると、順番に買って貸しあいっこして読んでいた。
私が引っ越すことになった。
ある日、ふたりのお気にいりの中華料理屋さんで食事をしようということになった。いっしょにメニューを見ながら楽しく選んだ。料理が運ばれてくるのを待っている間に、引っ越すことを話してしまった。
ふたりとも胸がいっぱいになって、運ばれてきた熱々の料理を食べれなくなったことを思いだした。
遠く離れていても、今もこうやってやりとりできるのがとてもうれしい。
あれこれ用事をするために出かける。
帰り着くと修一郎が起きていた。お腹が空いている様子。急いで食事の支度をする。できた順番に運ぶ。昨日収穫した椎茸も焼いた。「おいしい。」と言って、もぐもぐ食べている。よかった。
今日も椎茸を16個収穫する。色が少しうすくて、傘のふちがレースみたいになっている。もう少し光にあてたほうがいいのかもしれない。
片付けをして仕事をする。
MちゃんからLINEがきた。久しぶりにやりとりをする。お互い元気でよかったなぁと思う。
夜、庭に出る。
月も星も出ていなかった。雲のグラデーション。こういう夜はクローバー畑が湖のように見える。神秘的だ。
カカオは遊びに出かけている。
私はこれから仕事をする。
みんなが応援してくれているのを感じてうれしくなる。
明日は宮城県からSさんが来る。
今日もいい一日だった。
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