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100号の天使の絵

12月28日(木)
ぱちりと目が覚める。カカオは足元でまるくなっている。私の目が覚めたことに気づいて、しなやかに顔の近くにやってくる。そして、じっと見つめる。いつも、不思議だなと思う。目を開けただけで体をまったく動かしていないのに、カカオは私が目覚めたことが分かる。

朝のぜんぶに「おはよう!」とあいさつする。
カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんに控えめにエサをあげて水を換える。

さつまいもをオーブンに入れる。

メールを開く。
博多阪急のKさんからメールが届いていた。

2月28日(水)〜3月12日(火)まで、博多阪急さん7階の子供服売り場のイベント会場で、メチャくん絵本の原画をはじめとする展示会が開催されることになっている。詳しくは告知が始まってから書こう。と、思っている。

3月2日と3日に、メチャくんたちの ぬりえワークショップが行われる。そのための ぬりえのデータ12点を昨晩1:00頃に完成させてアップロードしていた。それをダウンロードしてくれたようだ。

夜中なので、ちょっと眠たかった。それで、うっかり上書きして保存してしまった。いっきに目が覚めた。急いでパーテーションしてタイムマシーンにしている外付けHDを確認する。残っていた。ほ〜〜〜〜〜っ。とする。タイムマシーンありがとう。

今日は外出するので支度をする。
まるくデフォルメされた菊の小紋にする。黒地に色とりどりのまるくて小さな菊模様。八掛は対照的な赤みがかったラベンダー。修一郎の母が着ていたもの。ベージュの半幅帯をキュッとしめる。赤紫色の長羽織をはおる。そして、以前トッツィーがプレゼントしてくれた白いかんざしをさす。

修一郎は寝ていたので、焼き芋をお皿に乗せて置いておく。

4年ぶりに訪問するその福祉施設には、7年前に私が描いた100号キャンバスの絵が飾られている。100号というと、162cm×130.3cmある。作画に2ヶ月半〜3ヶ月くらいかかったように思う。

それは、暖炉のある広い部屋に飾られている。冬には暖炉に火をつける。1年を通して、入居者の方やそのご家族がくつろいだり食事ができるようになっている。そのときに100号の天使の絵を見てくれる。天使たちもそこに集う人々を見守ってくれているといいな。と、思う。

コロナが流行っていた間、訪問しなかった。久しぶりに訪れると、道中の風景が変わっていてびっくりした。

4年ぶりにお会いした理事長は変わらなかった。
職員の方たちも変わらなかった。

いろいろな話をした。私の最近の仕事について、とてもとても喜んでくれた。うれしかった。みんな喜んでくれる。みんな優しいなぁと、しみじみ思う。

理事長は食べることが大好き。いつ伺っても、おいしい、珍しい、お菓子や果物に飲み物、ときには料理を出してくれた。食事にもよく連れて行ってくれた。でも、アレルギーの症状が出るようになったので、お水をいただく。「いちごは大丈夫ですか?」と、新鮮で大きな いちごを出してくれた。

私がいろいろ食べれなくなったので、とても残念そうだった。私もウーちゃんの食欲が減るとちょっと残念なきもちになる。いそいそと食パンを持っていって、カメやコイたちがたくさん食べてくれるとすごくうれしかった。そういう感じなのだろう。わかる。

帰るとき、まるまるした新鮮ないちごを たくさん持たせてくれた。

家に帰ると、ごはんさんがお庭にいた。車を停めてちょっとおしゃべりをする。
家に入る。修一郎が起きていた。少し片付けをしていたようで、疲れたので眠ると言った。

夕方、ごはんさんにお買い物に連れて行ってもらう。一軒目で、先日の日記にも書いたカリブロを買った。ずっしりしている。なんかあちこち尖っている。食べるのが楽しみだ。そのお店では、ころんとした さつまいもが ふたつあるだけだった。すると、ごはんさんが、離れたところにある別のお店にも行ってくれた。ありがたいなぁ。そこで、袋にたくさん入ったさつまいもを買うことができた。

家に帰り着く。修一郎が起きていた。
夕食は簡単に用意して、カリブロは明日食べよう。と、楽しい計画を練る。

夜、庭に出る。
月がまるく大きく煌々と輝いていた。きれい。とてもきれい。オリオン座も冬の大三角形もくっきりと見える。素敵に輝いている。遠くで大きな鳥が鳴いている。夜のぜんぶに「おやすみ。」と言う。

カカオは遊びに出かけている。こういうとき、遅く帰ってきたカカオが しなやかに私のベッドに飛び乗ってくる。ちょっと目が覚めるときもあれば、まったく気がつかないときもある。

今日もいい一日だった。

100号の天使の絵「平和」
金色の額縁に入れて飾られている。

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