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毎朝、起きていちばんにすること

11月16日(木)
毎朝、起きていちばんにすること。水道の水を5分間出す前に。
それは、玄関の引き戸をガラッと開けて、”今日” に「おはよう」とあいさつをする。

今朝、引き戸をガラッと開けて、空やクローバー畑や りんごの木を見て「おはよう!」とあいさつをしたあと、ふとポストを見るとその上に、つやつやした橙色の金柑の枝が置いてあった。

誰だろう?

思い当たる人は3人くらいいる。
花瓶にさして玄関に飾る。クンクンするといい香りがする。ほっぺがキュッとなる。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。

オーブンに、さつまいもを みっつ入れて焼き芋にする。

仕事をする。

東北の子育て支援施設の人からメールが届いていた。お返事を書く。毎年絵本を楽しみに待ってくれている親子さんたちがいるということ。うれしい。励みになる。送信すると、

ピンポーン。とチャイムが鳴った。

「は〜い!」と言って玄関の引き戸をガラッと開ける。
宅配便のKさんが大きな箱を抱えて立っていた。
重そうなので玄関の中に入れてもらう。

「あっ!カリフラワーだ!」と、ときめく私。

「ですね。」と、Kさん。

友人の みかさんからカリフラワーが届いた。
ものすごく大きい。そして、ものすごく新鮮。白く輝いている。1個持ってみる。ずっしりしている。

「いいカリフラワーを見つけたから。」と言って送ってくれた。

食べれるものが少ない私に、ここでは なかなか手に入らないカリフラワーを送ってくれた。そう思うと胸が あたたかくなった。いつも気にかけてくれて本当にありがたいなぁ。優しいきもちがとてもうれしい。

これから毎日楽しみだ。

家族も 友人たちも ごはんさんも みんな、それぞれ忙しい毎日を送っているなかで私のことを気にかけてくれて心遣いをしてくれる。本当に幸せだ。感謝のきもちでいっぱいになる。

せっせ、せっせと仕事をする。

修一郎が起きてきた。食事の用意をする。

仕事に戻る。
今日はずっと仕事をしていた。
1点めの追い込みに入っている。今週中に仕上げる。

夕方、りんごの木の様子を見て、ごはんさんに借りていた本を返しに行く。
お買い物に連れていってもらう。

帰ってきて夕食の支度をする。

仕事をする。
雨が降りだした。

そういえば、金柑は誰からの贈り物だったんだろう?と、ふと思う。
こびとさんかな。ふふふ。

今日はお買い物に行った以外、ずっと家の中で仕事をしていたので、ごはんさん以外のご近所の人に会っていない。なので分からないままだった。

ときどきこういうことがある。
お散歩から帰ると、玄関の中にタケノコが置いてあったり、きゅうりやゴーヤや大根が置いてあったり。朝起きると玄関の前に見事な桜の枝が置かれていたこともあった。もしかしてお地蔵さま…いや、笠をかぶせてあげた覚えはない。

高校生の頃、アルバイトをしていたパン屋さんを風邪で休んだとき、玄関の前に果物の缶詰がいくつか置かれていたことがあった。それは、結局誰が置いたのか分からないままだった。妖精さんかな。ふふ。

夜、雨が降っているので庭に出ず、玄関の前で、庭を空を雨を木々を眺める。ときどき顔に ぱらぱらと雨がかかる。電信柱の側面が雨に濡れ、玄関灯に照らされて白くキラキラ光っている。きれい。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

昨晩遅く眠りにつく前、ごはんさんが教えてくれた冬の大三角形をくっきりと見ることができた。ちょうど森のシルエットの上に見えていた。壮大で美しかった。

カカオは雨の中遊びに出かけている。夜中に帰ってきてファンヒーターの前に座り、ぶおーっと温風に吹かれながら毛づくろいをするんだろう。

さぁ、がんばろう。
みなさん本当にありがとう。いつも気にかけてくれて。支えてくれて。応援してくれて。

今日もいい一日だった。

金柑は玄関に飾った

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