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夢見心地

9月17日(日)のこと。
朝起きると、カカオがご飯を待っている。カカオにご飯をあげて、ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換え、修一郎の朝食を用意する。

朝食に手をつける前に、修一郎が聴いてほしい歌があるという。自分で作って自分で歌って録音した曲だ。修一郎はときどき短い曲を作る。譜面は書けないので打ち込みで作っている。歌が入っているのは珍しい。

始まった。
可愛らしいメロディーにほのぼのとした歌詞がよくあっている。

ふと見ると、泣いている。どうしたんだろうと思っていると、泣きながら「歌うとき声がちゃんと出なくなった…。」と言う。ちなみに修一郎は歌手ではない。

「昼間、起きているときに練習するとまた出るようになるよ。」と励ます。

夜中に練習されたら大変なので ”昼間” というのを強調した。

ほっと一息ついてりんごを半分食べる。

クロッカンを焼く。いつも使っている きび砂糖ではない、粗糖のように粗いきび砂糖を使って焼いた。お砂糖がちがうだけで仕上がりがこんなに ちがうんだとびっくりする。

絵本のラフを描きすすめる。

夕方、庭仕事に出て、いつもお世話になっている ごはんさんにクロッカンをお裾分けする。

そのあと、信じられないくらい素敵なことが起こった。

なんと、ごはんさんが、プチりんごの木をプレゼントしてくれたのだ。深緑の鉢に入った、まだ小さな黄緑色の実がたくさんついた40cmくらいの木。

ものすごく可愛い。うれしくて とびきり幸せなきもちになる。12月には紅く色づいてちゃんと食べれるそうだ。りんごの名前は「長寿紅 ちょうじゅべに」。初めて聞く名前だ。

福岡県でりんごの木を育てることができるなんて夢のようだと思ってネットで調べてみると、長寿紅の育成地は福岡県。なるほどなるほど。
育て方は、日当たりと風通しの良いところでと書いてある。

夢見心地でりんごの鉢を抱いて庭を うろうろする。どこに置こう。12月には収穫できる。どんな味なんだろう。きっとおいしいだろう。りんごは可愛くておいしくて私も食べれる。素敵すぎる。

春までは鉢で育てて、春になったら庭植えにしよう。1m〜3mくらいの高さになるらしい。どこに植えるかは春までにじっくり考えよう。

春には可愛い白い花が咲いて、秋には紅葉すると書いている。そして、実が少しずつ色づいて12月には紅くなる。ずっと楽しめる。

クローバー畑にりんごの木。おとぎ話みたい。

可愛くて、ずーっと見ていたい。
大切に育てようと思う。

りんごが大好きで、毎日りんごを食べていて、そしてこれから、りんごの木を育てることができるなんて…。感動。

何年先になるか分からないが、木が大きくなってたくさん実がなったら、みんなで収穫できる。夢がふくらむ。

プチりんごはメチャくん絵本の「ピクニック」にも登場した。メチャくんが おっこちてきたプチりんごを食べたあと、種を家に持って帰って、庭に植えて芽が出てくるというお話。

どんなふうに育ってゆくのか本当に楽しみだ。

夕食のとき、りんごの木を家の中に持って入って修一郎に見せる。

「ごはんさんにもらったの?」と、修一郎。

「うん。」と言うと、

「すごいね、よかったね。」と言ってくれた。

絵本のラフの続きを描く。

夜、庭に出るとクローバー畑の中からザザザっとカカオが現れた。夜の海を泳ぐイルカのようだ。

夜空にひときわ明るく輝く大きな星。木星かな。

りんごの鉢はひとまず、クローバー畑のはじっこに作ってもらった駐車場の脇に置いた。日当たりも風通しもばつぐんだ。これからクローバー畑にも相談してどこに植えるか決めてゆこう。

今日もいい一日だった。

クローバー畑とりんごの木
これから色づいてゆく…♪ さくらんぼみたい♪
可愛い♪ 楽しみ♪ うーっわくわくっ♪

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