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ありったけの祝福をあなたに

1月27日(月)
すっかり寝坊した。
むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。

雨が降っている。
空から水が落ちてくる。
何度見ても雨って不思議だ。
しばらく空を眺める。おもしろい。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。
水を換える。

食事の支度をする。
昨日 ごはんさんがくれた銅釜炊飯器で
豆ご飯を炊いてみた。

炊き上がった。
ふっくらつやつやだ。
さっくり混ぜる。
そうだ、豆ご飯なので味見ができない。
明日 白ご飯を炊こう。

午後、ごはんさんに豆ご飯を持っていく。
こもれびの森関連の連絡事項や
打ち合わせをする。

修一郎の食事をお弁当仕立てにして
ふたつ作っておく。

先日、インスタグラムのストーリーズに
海で遊んだ動画をポストしていたので
ネパールの友人たちがとても喜んでくれた。

海がないネパール。
海そのものを見たことがない
友人もたくさんいる。
いつも海の写真や動画を見たがっていた。

友人のひとりインディラからメッセージが来た。
シンガポール出身で英語が堪能。
とても社交的なインディラ。
久しぶりにやりとりをする。

数年前、彼女はとても悲しいことがあった。
当時、その話を聞いて胸がぎゅうっとなった。

「何もかもを失った」と言った。
そばにいたら ぎゅうっと
抱きしめてあげたいと思った。

その年の春にネパールへ渡航する予定だった。
でも、コロナが流行り飛行機は飛ばなかった。

その後、私はアレルギーになり
ネパールに渡航できなくなった。

ときどきやりとりをする中で
彼女は少しずつ少しずつ本当に少しずつ
自分を取り戻していった。

そのインディラがすっかり元気になっていた。
たくましく歳を重ねキラキラ輝いていた。
明るい笑顔の頼もしそうな友人といっしょに
トレッキングを楽しんでいた。

ほっとして心からうれしくなった。
胸が躍った。
ありったけの祝福を贈った。

いいと思えることも、
そう思えないことも、
人生って何があるかわからないもんだなぁと
しみじみ思った。

これから、はちみつ みたいに甘く
幸せな時間を過ごしてもらいたいなと思った。

仕事部屋にこもり絵本の作画をする。

夜、庭に出る。
ひんやりしている。
空一面雲に覆われている。

道に出て玄関戸のガラスから洩れる
橙色の灯りを眺める。
とてもあたたかい色。
きれいで うっとりする。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

これから眠くなるまで絵本の作画をしよう。

今日もいい一日だった。

インディラと民族衣装の生地屋さんで♪
いろとりどりの生地が所狭しと並んでいて
いつもワクワクしていた。
いっしょにあれがいいこれがいいと選ぶのは
本当に楽しいひとときだった。

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