絵本をプレゼントできてうれしい
8月25日(日)
朝、目が覚める。いつものように小鳥の歌声にうっとりする。むくりと起きあがる。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。
今日も こもれびの森へ行く。
修一郎の食事をお弁当仕立てにして ふたつ作っておく。おやつのフレンチトーストも作っておく。メイプルシロップとシナモンをたっぷりかける。
支度をして、水筒を持って、ごはんさんと しゅっぱーつ!
途中でいつもの天ぷら屋さんに寄る。
先々週、ネパール女性の店員さんに声をかけられた。「さかいみるさんでしょ。」と。
絵本の読み聞かせをしているということで、先週ネパールの絵本を2冊プレゼントしようと持って行った。するとその日、彼女はお休みだった。
それを知っていた ごはんさんが、「”ネパール語の絵本をプレゼントする” という楽しい計画を遂行させてあげたい。」と思ってくれて、今日も連れて行ってくれた。実は昨日も連れて行ってくれたのだが定休日だったのだ。
「いるかなぁ〜。混んでるかなぁ。」と言いながら中にはいる。
「いるよ。」と、ごはんさんが言った。キョロキョロする。いた!やった。
カウンター席に座る。注文をとりにきてくれた。絵本をあげる。ちょっとびっくりした顔をして「うれしい。」と言って笑顔になった。私もうれしい。
おいしい天ぷらと白ごはんを もぐもぐ食べる。椎茸と蓮根とさつまいも。おなかも心も満たされて店を出る。
役場に面した道に掲示板がある。遠賀信用金庫さんのメチャくんが載ったポスターが貼られていた。その隣には役場が制作した おんがっぴーが載っている鈴木聡美選手を応援する のぼり旗。生みの親としてとてもうれしい。きゅん。
途中、いろいろ用事をする。
そろそろ新米の時期だから、いつもの山つきのお米屋さんに行ってみよう。ということになる。
わくわくしていると、目の前を鹿が横切った。その鹿に続いてもう一頭、さらに、おしりが白い可愛いバンビが ぴょーんぴょーんと飛び跳ねていった。
「バンビー!!可愛いー!」と、ふたりで大興奮。
鹿たちは こもれびの森の裏にあたる森の中に入っていった。
「バンビ可愛かったね!」と話しながら車は走る。いつもの美しいダム沿いの道に出たとき、
「みるさん見てほら。」と、ごはんさんが言った。
窓の向こうを見ると、ダムの水がほとんど無い。びっくりした。いつもは なみなみと水が満ちている。別の場所を見ているようだ。
「これがダムっていうことだね。この水が無くなったとき、底に沈んでいた車が露わになってたこともあるよ。」と、ごはんさんが言った。またまたびっくりした。
美しい景色を眺めながら山を上ってゆく。木々が水蒸気を孕んで幻想的だ。うっとり眺める。
お米屋さんに到着。新米はまだだった。ここの人たちは本当に感じがいい。とても優しくて、お米がなくても会えるとうれしくなる。
こもれびの森への道中で、ごはんさんが水の無いダムのところで車を停めてくれた。降りて少し歩く。
地球に大きな穴があいたように見える。濃い緑色の山が美しくて胸がふるえた。そこへ真っ白な白鷺がゆうゆうと飛んできた。深緑色の山とのコントラストに息を呑む。自然の美しさって偉大だなぁ。と、思う。
こんなに雄大な景色を見せてくれて、ごはんさんに、白鷺に、自然に、すべてに感謝のきもちでいっぱいになった。
こもれびの森に到着。こもれびの森をぐるりと囲む雨上がりの森も美しい。細胞が喜んでいる感じ。
ごはんさんはDIYに勤しむ。私は ぼちぼち用事をする。
早めに切りあげて帰路に着く。
道中、替え歌名人の ごはんさんがおもしろい歌をうたうので、ずっとゲラゲラ笑っていた。
いつものお店に寄る。
帰り着く。メッセージが来ていた。誰からだろう?
見ると、天ぷら屋さんでバイトをしているネパール女性Cさんからだった。喜びの言葉と共に娘さんの写真が添付されていた。
可愛い満面の笑みで、メチャくん絵本と おんがっぴーのぬいぐるみを抱きしめている。おんがっぴーのぬいぐるみも可愛がってくれていたんだ。すごくうれしい。ありがとう。
夜、庭に出る。雲の合間に小さな星たちが煌めいていた。北斗七星も輝いている。幸せ。夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。
今日もいい一日だった。