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あなたが可愛い。と、思った。

12月16日(月)
朝、アラームが鳴る前に ぱちりと目が覚めた。
眠って目が覚める。というのがいつも不思議だ。
毎朝おもしろいなぁと思う。

むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。
ばくっばくっと勢いよく食べている。
今日も元気でうれしい。

修一郎の食事をお弁当仕立てにして
ふたつ作っておく。

明後日お届けする予定の絵を描く。追い込み。
0.2mmのシャープペンシルで描いてゆく。
せっせ、せっせ。楽しい。

好きな絵を描くのってとても楽しい。
子供の頃からずっと同じことをしている。
子供の頃に好きだったことって
大人になっても好きなんだな。

完成した!
ぱちぱちぱち。
少し寝かせてから額装しよう。

新作2点は、ある施設の理事長へお届けする。
理事長は私の絵を集めてくれている。
正確な数は忘れたが、50作品はお持ちだろう。
施設の中には100号サイズの絵が
2枚飾られている。

こうやって絵を描く仕事ができることに
すべての人やすべてのことに
感謝の気持ちが湧いてくる。

夕方、ごはんさんが帰ってきた。
連絡事項を伝えて少し打ち合わせをする。

昨日、こもれびの森へ行く途中で
紅葉が美しいダムの道を通ってくれた。

赤い三角帽みたいな木が山の中腹に
ニョキニョキ出ていて
たまらなく可愛かったことを思い出す。

打ち合わせも終わり、食事に行くことにする。

おいしく食べ終わり
帰ろうとしていると、
幼い姉弟とお母さんがやってきた。

女の子が私の隣に座った。
こちらをじっと見ている。
可愛いな。

にっこりすると、にっこりした。
そして、にこにこしながら右足を上げた。

新しいキラキラしたピンク色の靴を履いていた。
リトルマーメイドの絵が描いてある。

あぁ、可愛い靴を見せてくれているんだ。

「可愛いね。」と言うと、

左足も見せてくれた。

「可愛いね。」と言いながら、

あなたが可愛い。と、思った。

バイバイをして店を出る。

近くのお店に寄る。
私は買い物がなかったので車で待つことにする。

ごはんさんが重い水を
にこにこしながら買ってきてくれた。
びっくりした。

慌ててシエンタのスライドドアを
開けようとしたが
オープンボタンが分からなくなり
もたもたしているうちに
ごはんさんが 2Lのお水を 6本持ったまま
自分で開けた。

「あの月大きい。見て。」
車に乗り込んだ ごはんさんが言った。

暗くなった空を見上げると
とても大きな はちみつ色の月が
ぽっかり浮かんでいた。

あまりにきれいで胸がふるえた。
とろりと はちみつがこぼれそうに見えた。

毎日素晴らしい空を眺めることができて幸せだ。

家に帰り着く。

「イルミネーション見よう。」
と、ごはんさん。

道路に並んで、ごはんさんのお家と
クローバー畑のイルミネーションを見る。

可愛らしくてきれいで毎日ときめく。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

ピン。
メッセージが来た。
OKAさんからだ。

息を呑むように美しい富士山と河口湖の
写真を送ってくれた。青の世界。
美しい場所がいっぱいあるなぁ。

これから眠くなるまで絵本の作画をしよう。

今日もいい一日だった。

富士山と河口湖
Photo: OKAさん

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