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下絵を描きはじめた

6月28日(金)
朝、目が覚める。
雨の音が聞こえてくる。雨の音を聴きながら うとうとするのはきもちがいい。至福。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
クローバーたちの背が ますます低くなった。葉も小さくなってきた。毎日ちがう表情を見せてくれるクローバー畑に うっとりする。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。

カステラを焼く。今日は蜂蜜ではなく米飴を入れて焼く。

注文分の絵本を梱包する。

仕事をする。
キャンバスに描く前の下絵を描きはじめる。
下絵は鉛筆で紙に描く。気にいるまで何度も描きなおす。そして、キャンバスに描き写し、アクリル絵具で描いてゆく。

コープさんがやってきた。食材を冷蔵庫に詰めてゆく。

グリーンコープさんの元気カーがやってきた。かごを持って てくてく歩いてゆく。

瓶に入ったミルクをカゴに入れているとWさんがやってきた。もうすぐ90歳のWさんは、いつもきちんとお化粧をしている。とても可愛らしくて若々しい。

一人暮らしのWさんが会うと必ず言うのは、

「今度泊まりにおいで〜。」だ。

おしゃべりしながらお買い物をする。

家に戻り、冷蔵庫に せっせと食材を詰めてゆく。

仕事をする。
カカオがずっと膝に乗っている。ときどき頭を撫でてあげる。

早めに夕食の支度をする。修一郎は寝ているのでお弁当仕立てにしておく。

ウーちゃんとルーちゃんの水を換える。
ゴミを吸い取るスポイトの先で優しく頭を撫でる。ウーちゃんはきもちよさそうにしている。ルーちゃんは きょとんとしている。

梱包した絵本をポストに出しに行く。てくてく歩く。ポストに ごっとん と入れる。「いい旅を。」

家に戻ると、ごはんさんが車のタイヤの確認をしていた。ジャッキを下げて、

「みるさん、道路に出ている残りのクローバーめくりましょう。」と言って、軍手をはめた。

まだめくっていない箇所があったのだ。

一枚布のように絡み合い くっついているクローバーを くるん とめくる。そのめくれたところが立派な絨毯の裏側に似ている。めくりながら

「こんなところから根が出るんだ。」と、ごはんさん。

めくれた茎を しげしげ見ると、茎の途中から白くて短い根っこが にょきにょき出ていた。これで土を掴んでゆくんだなぁと、ときめいた。みみずもいた。ナメクジやダンゴムシもたくさんいた。

庭仕事用の手袋をはめていなかったけれど私も手伝おうとした。すると、

「みるさん、せんでいいよ。汚れる。」と言ってくれたので、お言葉に甘えて ぜんぶ めくってもらった。

道路にはみ出していたクローバーが すっきりした。ますます巨大な絨毯に見える。ごはんさんが言うように ”グリーン マジック カーペット” だ。

にりんさんとアランくんがお散歩から帰ってきて裏庭で遊んでいた。大好きなジャーキーを前足に乗せたまま「待て」をしている。よだれがポトリ。健気だな。可愛いな。

ごはんさんとお買い物に行く。
曇りの夕焼け空。なだらかな山並みが続く。きれい。空はグレーで山際だけオレンジ色に輝いている。うっとり。車の中で

「きれいだね〜。」と話す。

家に帰ると修一郎が起きていた。

下絵を描いていると、紙の上にカカオが乗ろうとする。さっと引っ張る。繰り返す。膝に乗ってきた。ごろごろ喉を鳴らしながら膝の上で まるくなって眠りはじめた。ときどき頭が ガクン となって膝から滑りそうになる。一生懸命しがみついている。可愛い。

夜、庭に出る。
どこまでも続く墨色の空。木々のシルエットが美しい。優しい夜の空気。のんびりとグラデーションの夜空を眺める。赤ちゃんヤモリがいた。可愛いくて きゅん となる。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

明日は こもれびの森に行く予定。
平日に猫たちのお世話をしてくれている人の話では、子タヌキが 2匹いたということ。明日会えるかな。ドキドキ。

今日もいい一日だった。

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