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また宝物が増えた

1月3日(金)
朝、アラーム 1回目で目が覚めた。よし。
親切な小人さんたちが
総出で起こしてくれたにちがいない。
むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。

水槽を覗き込んで
ウーちゃんとルーちゃんにあいさつをする。
ウーちゃんが ぴょんと跳ねた。

修一郎の食事をお弁当仕立てにして
ふたつ作っておく。

支度をして、ごはんさんと
こもれびの森へ しゅっぱーつ!

コンビニエンスストアに寄る。
車で待っていると、ごはんさんが
大好きなスイートポテトを
買ってきてくれた。

こもれびの森に到着。
屋内を暖め、あれこれ支度をする。

Yさんがやってきた。
次々に人がみえる。

Yさんが固い皮を剥いた
つるりとした銀杏をくれた。

「どうやってこの固い皮取っているんですか?」
と聞いてみる。

「1個ずつ皮を割ってるんよ。」と言った。

「すごい。大変でしょう。」と言うと、

「無心になる。」と言った。

「写経みたいな感じですか?」と聞くと

Yさんが あははと笑った。

外にある大きな蝋梅のそばで
みんなで いろいろな 話をする。

ものづくりに関して刺激を受ける話、
挿木の話、さくらんぼや姫りんごの話、
いままで知らなかった話、などなど。

蝋梅が可憐な姿で
ふくよかな香りを放ち うっとりする。

みんなが帰ったあと、ごはんさんと
わぁわぁ言いながら銀杏を拾った。
そのあと、しゃがみ込んで
ふたりで こつこつと皮を剥いた。

「あ、ジョウビタキ。」
ごはんさんが言った。

ふっくらした可愛いジョウビタキがそばにいた。

最近、わが家と ごはんさんのお庭に来ている
ジョウビタキとそっくりだ。
みんな似ているのだろうけれど。

「あのジョウビタキがついて来てたら
 すごいね!」
と言って笑う。

ふと空を見上げると
青い空に白い雲が ぷかぷか浮かんでいた。
トンビが空高く優雅に飛行している。
杉の木が聳え立ち、そのすべてが
あまりに平和で美しくて じーんとした。

銀杏の皮剥きを途中でくじける。
ちょっと休憩してまた剥きはじめる。

「楽しいなぁ。」
と、ごはんさんが何度も言っている。

楽しいことは人それぞれだ。

ついにぜんぶ剥き終わった。
ビニール袋に入れて持って帰ることにする。

手の先が赤く冷たくなっていた。

ごはんさんがお湯を張ってくれた中に
手を入れて温める。

きもちがいい。とろける。

片付けをして帰路に着く。

暗くなり始めた空に
白く輝く三日月と星が並んで浮かんでいた。
ものすごく美しい。

ごはんさんと眺めていると、
白鷺のような大きな鳥が羽ばたいてきた。

三日月と金星と大きな鳥。
あまりに幻想的で胸がふるえた。

毎日、自然から素晴らしい贈り物を
もらっているなぁと感謝のきもちで
いっぱいになる。

生きている醍醐味だ。

帰り着くともう暗くなっていた。
オリオン座を中心とした星たちが
澄んだ輝きを放っている。

こういう星空を見ることができて幸せだ。

世界には
コワイことや悲しいこともあるけれど
美しいものもいっぱいある。

ネパールのチャンドラがよく言っていた。

「みる、世界は私たちの鏡だよ。」と。

ネパールのクリシュナさんから
メッセージが来ていた。

先日絵本を手渡した子どもたちが
メチャくんたちの絵を描いてくれたということ。
子どもたちの絵が添付されている。

可愛い。
感情豊かなとてもいい絵を描いている。
また宝物が増えた。

夜、庭に出る。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

今日もいい一日だった。

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