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何度も手を振りあった
2月28日(金)
朝、アラーム1回目で目が覚める。
むくりと起き上がる。
カーテンを開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。
今日、福岡に戻る。
支度をする。
いつものように
両親が空港まで送ってくれる。
車で40分くらいかかる。
ありがたいなぁ。
吉野川の土手を走る。
広くてとてもきれい。
通っていた高校の裏を通る。
校舎がぜんぜん変わっていなかった。
空港に到着。
少し時間があったので、
椅子に座って待つことにする。
お雛様がたくさん飾ってあった。
時間が来たので保安検査所に向かう。
両親が手を振って見送ってくれる。
私も手を振る。何度も手を振りあう。
手荷物検査が終わっても振り返り手を振る。
ゲートの待合室から
両親が帰っていくところが見える。
ガラス張りの待合室から手を振る。
エスカレーターに乗った両親も手を振る。
今度は私が見送っている。
空港から出て行く最後まで
両親が振り返り、手を振る。
私も両親の姿が見えなくなるまで手を振る。
ずっと元気でいてほしいなぁと
胸が きゅうっとなる。
見えなくなった。
もうすぐ搭乗だ。
前の席に可愛い幼い子がいた。
飛行機が動き始めると、
飛行場にいる職員さんたちが
手を振ってくれる。
なんかうれしい。
見えていないかもしれないけれど
私も手を振る。
前の幼い子も手を振っていた。
職員さんたちはずっと手を振ってくれている。
すごいなぁ。
「ご無事で!」
「よい旅を!」
という感じなのかなぁ。と想像する。
離陸と同時にぐーぐー眠る。
飛行機を降り、
迷いながら地下鉄に乗り、電車に乗り
ガタゴト揺られて到着。
ごはんさんが駅に迎えに来てくれた。
車から手を振ってくれている。
私も手を振る。
顔を見て ほっとした。
今日は何度も手を振りあっている。
「ただいま〜、ありがとう〜。」
と言って車に乗り込む。
家に帰り着く。
ウーちゃんとルーちゃんに
「ただいま〜」
と言って、水槽を覗き込む。
ウーちゃんがちょっと
細くなっている気がする。
色も白っぽい。
博多駅で買ったお寿司と
お土産のお菓子を修一郎に渡す。
「無事帰り着いたよ〜」と、
両親とビデオ通話する。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。
水槽の水を換える。
体がピンク色に、エラが紅色になった。
ほっとする。
SやMとやり取りをする。
「また会おうね」と話す。
朝、小松菜ジュースを飲んだだけだった。
おなかが ぐう となった。
ごはんさんがいつもの天ぷら屋さんへ
連れて行ってくれた。
道中、景色が白いベールで覆われていた。
霧?花粉?黄砂?
白い景色の中を車は走る。
天ぷら屋さんに到着。
「おいしいね〜。」
「幸せの時間。」
と、何度も言いながら もぐもぐ食べる。
おなかがすいていたので一段とおいしかった。
日常が戻ってきたんだなぁと思う。
帰り道、山にかかった橋を渡っていると
すぐ横に雲が ぷかぷか浮かんでいた。
「雲!雲!可愛い!素敵!」
と、はしゃぐ。
「今日も雲見れてよかったね〜。」
と、ごはんさん。
少しだけ、こもれびの森に寄る。
霧に包まれているような雲の中にいるような
幻想的な世界だった。
いつものお店でお買い物をする。
ミルクやヨーグルトなどをカゴに入れてゆく。
家に帰り着く。
オリオン座が ぴかぴか輝いていた。
他の星たちも煌めいてとても美しかった。
うっとり眺める。玄関の戸を開ける前に
夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。
甥っ子からLINEが来ていた。
メチャくんの ”Good night” のスタンプ。
おんがっぴーの「おやすみ」を返す。
これから注文分の絵本を梱包しよう。
そしてホットミルクを飲んで眠りにつこう。
今日もいい一日だった。