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ウーちゃんとルーちゃんのお引越し
9月28日(土)
朝、アラーム 2回目で目が覚める。むくりと起き上がる。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。
午前中に、先週完成した絵をお届けすることになっている。
支度をして しゅっぱーつ!
車で5分くらいのところ。社会福祉法人だ。
久しぶりにS園長にお会いする。何年ぶりだろう。優しい笑顔が変わらない。簡単に近況報告をしあっておしゃべり。
「この前、利用者さんがメチャくんの小さなぬいぐるみをバッグに付けていたんですよ。それで、『この猫のキャラクター誰が作ったか知ってます?』って聞いたんです。」と、Sさん。続けて
「そしたら、利用者さんが『みるさんていう人。私、これ、ものすご気に入っていっつも付けとるんよ。』っておっしゃったの。だから、『みるさんてこの町に住んでるんですよ。』って言ったらすごく驚いてたわぁ。」と、キラキラした笑顔で話してくださった。
利用者さんは80歳を超えている。ありがたいなぁ。うれしいなぁ。と、作者として感無量だった。
Sさんに絵をお見せする。とても喜んでくれた。よかった。ほっとする瞬間だ。
家に帰る。
午後、ごはんさんがご用事で出かける。
絵本のラフを描こうと机に向かう。と、
急遽、模様替えをしなくてはいけなくなった。早起きの次に苦手なのが模様替えだ。う。
もう本当に大変なことになった。ごはんさんがいないときに模様替えをすることになってしまった。ここに ごはんさんがいたらなぁ。と、重いものを ずずずと押しながら何度も思った。
なんとか基本的なところは完了した。あとの片付けは ぼちぼちでいい。
そして、これを機にウーちゃんとルーちゃんのお引越しをすることにした。
ウーちゃんとルーちゃんの水槽をダイニングテーブルに置くことにする。キッチンの真ん中にある。
水槽の水をギリギリまで減らしてテーブルの上に移動させる。大きな水槽だがプラスチック製なのでなんとか運べた。ふたつ並べるとテーブルの上は いっぱいになった。
汲み置きしておいた水を じゃんじゃん注ぐ。こういうとき、小さな頃のウーちゃんとルーちゃんは水流で もみくちゃになっていたが、今はびくともしない。たくましく育った。
ぶくぶくの装置も置いた。移動完了。素敵だ。ものすごく素敵。椅子に座ってじっとウーちゃんルーちゃんを眺める。
いいことを思いついた。
りんごを剥く。少し空いたスペースにりんごを盛ったお皿を置く。目の前でウーちゃんルーちゃんを眺めながら りんごを食べる。ウーちゃんがこちらにやってくる。水槽の壁に頭を押し当てている。可愛い。
楽しい。いっしょに食べているみたい。
もともとわが家はダイニングテーブルを囲んで食事をする習慣がない。それぞれ食べたいときに食べたい場所で食べている。修一郎はいつ食べるか分からない。食べるときは iMacの前で映画を見ながら食べる。
私はキッチンで食べたり、ダイニングテーブルで食べたり、ソファで食べたりいろいろだ。私も食べたいときに食べるので食事の時間も回数も決まっていない。
なので、ダイニングテーブルがウーちゃんルーちゃんで埋まっても全く問題ない。むしろ素敵すぎる。もっと早くにこうしておけばよかったと思うくらい。
そして部屋は、移動させたものとウーちゃんルーちゃん以外、でたらめになっている。いっぺんに片付けると疲れるので少しずつ片付けてゆこう。
今まで隠れていた場所を掃除する。きれいになった。きもちがいい。
修一郎の食事をお弁当仕立てにして仕事部屋のテーブルに置いておく。
暗くなってきていたが お散歩に行く。
「みるちゃん!ほら見て!」と、バナナさんの声。キョロキョロする。
おんがっぴーのマルシェバッグを肩にかけたバナナさんが手を振っている。
「可愛いね〜!似合ってる!」と、私。
バナナさんが大きな声で笑った。
ご用事が終わり帰ってきた ごはんさんとお買い物に行く。
りんごとかペットボトルに入ったコーヒーとか重いものを買ったので ぜんぶ持ってもらう。今日は特に重いものがもう持てない。
明日 こもれびの森に行く時間が早まった。寝坊しないようにしなくては。
こもれびの森に行くのはとても楽しい。ピクニック気分。深く豊かな自然が出迎えてくれる。
夜、庭に出る。
星が ぽつりぽつりと輝いていた。可愛いな。
夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。
今日もいい一日だった。