そう思える幸せ
7月20日(土)
朝、いつもより早く目が覚める。今日も蝉の声と鳩の声が聞こえてくる。うっとり。むくりと起き上がる。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
カカオにご飯をあげる。
カカオが しゃがんだ私の膝に乗ってくる。しゃがんだまま しばらく抱っこする。膝が ぷるぷる震える。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。
同じウーパールーパーでもウーちゃんとルーちゃんの顔は全然ちがう。色もちがう。
ウーちゃんは目が小さくて離れている。色は黄味がかったピンク色。ルーちゃんは目が大きめで離れていない。色は青味がかったっピンク色。どちらもとびきり可愛い。
今日は こもれびの森に行く日。
修一郎の食事をお弁当仕立てにしておく。
仕事をする。
午後、水筒を持って ごはんさんと こもれびの森へ しゅっぱーつ!
大きな水筒と小さな水筒の氷がカランカランと鳴っている。保冷バックの中には補充用のソルティライチ。
夏の空がきれい。
まず、Iさんのところへ寄る。とても大切な用事。和やかにコトが進み、遅めのお昼ご飯を食べることにする。
揚げたてのおいしいポテトを食べれるいつものお店に行く。駐車場に車を停める。
見たことのある人がいた。
なんと、私のマーチのタイヤがパンクしたときに修理に来てくれた JAFの人、以前 noteに登場した ”信じられないくらい植物を愛している人” だった。
こんなんところで。びっくり。どなたかの車を修理に来ているようだった。
覚えていないだろうと思ったけれど、「こんにちは。」と、あいさつをした。すると、
「あ。植物は元気ですか?」と、その人 Oさんが言った。笑ってしまった。
わが家に修理に来てもらっとときの開口一番が「あれ、ガジュマルですか?」だったのを思い出した。
おいしいポテトを食べて おなかいっぱいになり、次の場所へ。こもれびの森へ行く途中にある場所。打ち合わせをする。段取りが決まった。
こもれびの森に到着。
建物の中で用事をしていると、びっくりするくらい大きなスズメバチがいた。本当に大きい。何度もスズメバチを見ているが、こんなに大きなスズメバチは初めて見た。ぎょっとした。急いで ごはんさんを呼ぶ。虫取り網でさっと捕まえてくれた。ほっ。
いろいろお店に寄って帰路に着く。
ごはんさんがずっと おもしろいことを言ったり、ゆかいな歌をうたったりするので、思いっきり吹き出したり ずっとゲラゲラ笑っていた。
帰り道の夕焼け空が美しすぎて感動した。言葉では表現できない美しさ。神々しかった。
「空きれい!」と、ごはんさんと同時に叫んだ。
「オレたち、いいところに住んでるよね。」と、ごはんさんが言った。
本当にそうだと思った。いつも こんなに美しい夕焼け空を見ることができるんだもの。そして、そう思えることが本当に幸せだと 心から思った。
家の近くまできた。もう暗くなっている。広い空に ぽっかりとまるくて大きな月が浮かんでいた。
「あの月、すごくきれい!素晴らしい。」と、ごはんさんが言った。
「本当にきれいね。」と、私。
ただただ美しかった。月の光は優しくて強い。
「明日、満月だよ。バックムーン。」と、私。
バックは "Buck" 牡鹿だ。ちょうど牡鹿の象徴である角が生え替わる時期なので、アメリカ先住民によってそう名付けられたということ。
「今日の月でも じゅうぶんきれいだね。」と、ごはんさんが言って にっこりした。
星もたくさん輝いていた。北斗七星も、普段見えない星たちも、たくさんたくさん煌めいている。久しぶりにたくさんの星たちを見た。うれしかった。美しくて、透明で、星空が いきいきしているように見えて胸が高鳴った。久しぶりの友だちに会えたようなきもち。
「今日の夜、双眼鏡で見るときれいだと思うよ。」と、ごはんさん。
「うん。」と、私。想像してドキドキした。
家に帰る。
カカオが待っていた。ご飯をあげる。
緑色のオリーブの塩漬けとカマンベールチーズを食べる。おいしい。
修一郎に頼まれていた あんこのおやつを買うのをすっかり忘れていた。明日の朝 作れなかったら忘れずに買わなければ。
あれこれ用事をする。
夜、庭に出る。
双眼鏡で月を見る。すごく大きく見えた。模様もちゃんと見える。手が届きそう。星も見た。小さな光が集まってキラキラ輝いていた。ゾウリムシみたいにきれい。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。
カカオは遊びに出かけている。
今日もいい一日だった。
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