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”気がする”っていうのが大事なのね

12月4日(水)
朝、ぱちりと早く目が覚めた。
おふとんの中が ほこほこしてきもちがいい。
むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。

自然に早起きができると、きもちがいい。

ウーちゃんとルーちゃんは今日も元気。
ウーちゃんは ぶくぶくの上に乗り、
ルーちゃんは ぶくぶくの下に潜り、
それぞれ楽しそうにしている。

注文分の絵本を梱包する。
他の郵便物といっしょに出しに行く。

修一郎の食事をお弁当仕立てにして
ふたつ作っておく。

こつこつ絵を描く。

目が しばしばして頭が重い。
そうだ、シャンプーをしてもらおう。

美容院へ行く。
シャンプーをしてもらう。
ものすごく きもちがよかった。
ホットタオルを首筋に置いて
頭のマッサージもしてくれた。

温泉に浸かっている気分だ。
はぁ〜、極楽極楽。

頭と目がすっきりした。

「人に洗ってもらうときもちいい。」と言うと、

「自分で洗っても同じだと思うんですけど、
 皮膚感覚が新しい刺激を感じて、それを
 ”きもちいい”って思うんじゃないかな。
 ”すっきりした” 気がするとか。」

と、美容師さんが言った。

「なるほど。そしてその
 ”気がする”っていうのが大事なのね。
 きっと。」
と言って、ふたりとも にっこり。

ある物を廃棄してもらいに行くことにする。
受付けてもらえるかリレーセンターに電話をする。

「遠賀にお住まいでしたら、
 ここで受取りはできませんが、
 M社で受付けてくれますよ。」

と言って、M社の場所を説明してくれた。
ちんぷんかんぷんだ。

「私、遠賀町に住んでいるから
 そこはちょっと分からないんです。」と、私。

「M社、遠賀町ですよ。」と、
電話の向こうで笑っている声が聞こえた。

すごい。
私はかなりの方向音痴だが、
道の説明を聞いているときも方向音痴なのだ。
徹底している。

Googleマップを頼りに到着。
無事に受付けてくれた。

家に帰る。

絵を描く。

早めの夕方、お散歩に行くことにする。

玄関を出ると、T兄さんがいた。
こもれびの森で拾った銀杏をあげる。
すごく喜んでくれた。
ほくほくした表情をしている。
お庭で採れた柿をくれた。

T兄さんは庭仕事をしていた。

ぽんぽんみたいな小さくてまるい
ピンク色の花がたくさん咲いていた。

「これ可愛いですね。」と言うと、

「あげるよ。」と言ってくれた。

遠慮なくたくさんもらって花壇や裏庭に植えた。
いっぱい広がったらいいなぁと思った。

うっとりしていると、
ご近所の ISさんがやってきた。
心もとない表情をしている。

「ちょっと、いい?」と、ISさん。

最近ご近所で起こったことについて、
とつとつと、話しはじめた。

途中で涙を ぽろり ぽろりとこぼした。
声がふるえて言葉に詰まっている。
肩を抱く。

優しい人だなぁと思った。

お散歩に行く。
楽しいきもちで てくてく歩く。

TAKEさんが庭仕事をしていた。

「銀杏食べます?」と聞く。

「食べる食べる!」と、
お花みたいな笑顔になった。

一旦帰り、銀杏を持っていく。
ものすごく喜んでくれた。

「こもれびの森で拾ったの。大きな大きな
 イチョウの木があるのよ。」と、私。

坂道を歩くと身体が ぽかぽかしてきた。
お散歩って楽しいなぁ。
アタマの中が からっぽになって
風通しがよくなる。

ごはんさんが帰ってきた。
イルミネーションの新しい計画を立てる。

それから、ごはんさんが車のタイヤを
冬用のものと交換しはじめた。
ギッギッとジャッキで車体を持ち上げて
てきぱきと交換してゆく。

ぜんぶ交換するのに30分かからなかった。
すごいなぁ。

「おっきな一番星!」と、ごはんさんが言った。

キョロキョロする私。
大きく輝く星の斜め下に
黄金色の三日月も浮かんでいた。
とてもきれいだった。

「ほそ〜い。」と、私。

「地球の影でそうなってるからね。」
ごはんさんが言った。

そうか。考えてもみなかった。
なんかスケールが大きくて楽しくなる。

地上のイルミネーションたちも
次々に点灯しはじめた。
キラキラしとてもてきれい。

昨日、ごはんさんがソーラーパネルの位置を
変えてくれたので たっぷり蓄電でき、
イルミネーションがいつもより
長く輝くようになった。
うれしい。

お買い物へ行く。
新しい計画のための部品も買ってくれた。

家に帰り着く。
雲の合間に星たちが小さく煌めいていた。
可愛い。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

今日もいい一日だった。


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