丈夫な心
11月25日(月)
朝、目が覚める。
朝方眠ったのでまだ眠い。
むにゃむにゃしながら、むくりと起き上がる。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
昨晩の余韻が ひたひたとあたりを包んでいる。
ウーちゃんとルーちゃんの水を換える。
食事の支度をする。
午後、ごはんさんと話す。
昨晩の話になる。
ごはんさんがいてくれて本当に心強かった。
ご近所の人と話す。
胸が ぎゅうっとなる。
私は自分が出来なかったことより出来たことをみつめる習慣があるので、悲しかったり泣いたりしても心は元気だ。心がとても丈夫なのだ。
そうじゃない状況の人を見ると、やわらかな心が小さくたくさん傷ついているように見えて胸がきゅうっとなる。
そして、なんて繊細で優しくて正義感が強いんだろう。と、思う。
注文分の絵本を梱包する。
プレゼント用のメチャくん卓上カレンダーと、絵本の完成予定日のお知らせハガキを送り出すために、クリックポスト用の宛名ラベルを じゃんじゃん作る。
修一郎の食事をお弁当仕立てにして ふたつ作っておく。
両親と電話で話す。
ご近所のEさんがみえる。
ひまわりキッチンのプリンを買ってきてくれた。うれしかった。可愛い容器に入っている。
Eさんの仕事場の人が絵本が大好きだということ。
あれこれおしゃべりをする。
「車変えたんだね〜。」と、Eさん。
「うん、ごはんさんがくれたの。」と、私。
「えぇっ!」と、びっくりする Eさん。
「マーチ、雨漏りしたり坂道で止まったりしてたの。」と、私。
「オレンジ色のマーチ、みるさんのトレードマークみたいだったけど、シエンタもらえてよかったね〜。」と、目を細めるEさん。
「うん。すごく快適だよ。それでね、バックドアを ごはんさんが交換してくれたの。色も自分で塗り替えたんだよ。」と、私。
「ええぇっ!」と、またびっくりしているEさん。
「可愛い色やね。可愛い車ね。」そう言いながらEさんがそっとシエンタに触れた。
Eさんを見送って家に入る。
ネパールのクリシュナさんからメッセージが来ていた。写真が添付されている。
Raikar村の子供たちにメチャくん絵本を手渡してくれたということ。
藁の上に座って熱心に絵本を読んでいる子供たち。可愛いな。とても喜んでくれたということでうれしかった。
いろいろな事情で絵本を手にすることが出来ない子供たちが、楽しい時間を過ごしてくれるといいな。と、心から思った。
カレンダーとお知らせハガキを梱包する。
いただいたプリンを食べる。
おいしい。優しい味。
イタリア料理ジラソーレのオーナーシェフ良平さんが「原点に戻って作ったプリン」と言っていたのを思い出す。
さつまいもを食べる。おいしい〜。
りんごを食べる。おいしい〜。
ミルクを飲む。おいしい〜。
なんだか おさるさんの食事のようだ。
おなかいっぱいになった。
夜、庭に出る。
昨晩のことがなかったかのような静けさだった。
星も月も顔を出していなかった。
夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。
これから眠くなるまでカレンダーの梱包をしよう。
今日もいい一日だった。