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優しい夢を見ているよう

9月22日(日)
朝、寝た。で、朝、3度目のアラームで目が覚めた。まろやかな鳩の声。大好き。ぽろっぽー、ぽろっぽー。むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。
最近ルーちゃんは食欲がない。ウーちゃんもこういう時期があった。ちょっと心配になるが、体色は良いしエラも ふさふさ紅く元気なので様子を見ることにする。

今日も こもれびの森に行く予定。
修一郎の食事をお弁当仕立てにして ふたつ作っておく。

午後、ごはんさんと こもれびの森へ しゅっぱーつ!

途中でお昼ご飯を買うことにする。スーパーマーケットに入る。

「みるさんが食べれるものがあるか心配だ。」と、ごはんさんが言った。

「何かあるよ。」と、私。

私は食べれるものがとても少ないアレルギー持ちなのだが、困った顔ひとつせずに いつもいつも気にかけてもらえて本当にありがたいなぁと思う。

ほかほかの焼き芋があったので買ってくれた。車の中で もぐもぐ食べる。おいしい。ピクニック気分。

車の中で ごはんさんが おもしろいことばかり言うので、ずっとゲラゲラ笑っていた。

自然豊かな川の真ん中に、大きな白鷺が佇んでいた。凛として美しい。

しばらく行くと、むくむくしたアナグマが ちょこちょこ歩いている。可愛い。

優しい夢を見ているようだ。

こもれびの森のすぐ裏にあるバンビの細道みたいな道を通る。

「New バンビの細道。」と、ごはんさんが言った。

同じことを考えている。と思って笑った。

澄んだ川を見ながら樹々の間を走る。

「きれいね。」と、私。

「きれいだね。」と、ごはんさん。

この道沿いの景色はいつ見ても とびきりきれいなのだ。
こういう何気ない会話をしているとき、言葉たちが楽しく遊んでいるような気がする。

到着。今日も それぞれ仕事に励む。
途中で必要なものを買いに行ったり、外に出たり中に入ったり。

そろそろ帰ろうと支度していると、Nさんがみえた。お話をする。

いつものように お仕事中の制服と車。一度Nさんが私服で軽トラに乗ってみえたことがあった。誰か分からなかった。そういうことは多いけれど、Nさんは表情も ちがって別人に見える。

Nさんを見送り、帰る用意をする。

「今日もおつかれさまでした。」と、ごはんさんと労いあう。

帰り道の空が美しかった。濃いグレーと淡いグレーの隙間からオレンジ色の光が滲んでいる。今日も ふたりで空を褒めちぎる。

夕食を食べて帰ることにする。
昨日昼食を食べたお店。私は同じものを注文する。ポテトフライが本当においしい。

「おいしいね。」

「うん、おいしい。」

と、何度も繰り返す。

家に帰り着く。
ホットミルクを飲む。うとうとする。うとうとするのって本当にきもちがいい。

夜、庭に出る。
とても涼しい。ふっくらとした半分くらいのお月さまが優しく輝いている。両手を振る。夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

今日もいい一日だった。

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