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なんとかなる

9月21日(土)
朝、目が覚める。まだ眠いよう。でも小鳥の歌声が可愛くて可愛くて だんだん目が覚めてくる。むくり。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

ウーちゃんとルーちゃんに控えめにエサをあげる。
お部屋の植物たちに水をあげる。

今日は こもれびの森に行く日。
修一郎の食事をお弁当仕立てにして ふたつ作っておく。

ウーちゃんとルーちゃんの汲み置き水を作っておく。2Lのペットボトル16本分。2日に1回作っている。

SIENTAのエンブレム ”EN” を剥がそうかなぁと思っていると雨が降ってきた。この辺りでは久しぶりの雨。月曜日にしよう。

洗面所の壁の色を桜色にしたくなる。
ざざっと壁を拭いていきなり塗りはじめる。刷毛と筆を使う。マスキングテープなし。そのやり方で玄関も仕事部屋も塗った。

少しくらいはみ出しても気にしない。それが楽しく塗るコツだ。
うん、可愛い。少し塗っただけで明るくなった。区切りのいいところで終了。続きはまた時間があるとき。少しずつ少しずつ。

修一郎の本を廊下に移動させる。大量のナショナルジオグラフィックを少しずつ移動させる。インクこってりの美しい写真が特徴の雑誌なのでずっしりと重い。今日はこれで終了。少しずつ少しずつ。

ピンポーン。チャイムが鳴った。
額縁が届いた。先日完成させた絵を入れる額縁。とてもいい額縁だ。絵にぴったり。額装するのは月曜日にしよう。

午後、水筒を持って、コールマンの赤い保冷バッグに詰め替え用の水を入れて、ごはんさんとしゅっぱーつ!

途中で遅いお昼ご飯を食べる。
今日のポテトフライは最高においしかった。カリカリしている。中は ほくほく。新鮮な油で揚げた色と香り。

道中、車を停めて まだきれいに咲いている ひまわり畑の写真を撮っている人がいた。

「去年もひまわり畑見たよね。」と、ごはんさん。

「うん、ここのひまわり畑すごくきれいだよね。」と、私。

車は走る。

「あ、虹が出てる!」

大きくて優しい虹が半分くらい見えていた。きれい。素敵。空からの贈り物だ。

ごはんさんが車を停めてくれた。
写真を撮る。

虹を見るとうれしくなる。みんなそうだろうなぁと思う。あぁ、幸せだ。

こもれびの森に到着。
用事をする。

ごはんさんは主に外仕事。私は建物の中で。

ツクツクボーシ!ツクツクボーシ!

桜の木に留まったツクツクボウシが大きな声を張り上げている。

「ツクツクボウシだね。近くにいるよ。」と、ごはんさん。

「うん、ツクツクボーシって鳴いているね。ツクツクボウシって蝉?」と、私。

「うん、蝉の一種だよ。」と言って、ごはんさんがツクツクボウシの写真を見せてくれた。うん、蝉だ。

今日の用事が終わり帰路に着く。

道中、「暗くなるのが早くなったね。」と話す。まだまだ暑いけれど季節は巡っているんだなぁ。

大変なことがあってもどこか明るく軽やかなのが ごはんさんだ。

「なんとかなる。思い詰めたらキリがない。」と、明るく言う。

私もいつもそう思う。

No Rain, No Rainbow

夕食を食べてお買い物をして家路に着く。

家に帰り着く。
友人の あまんちゃんと電話で話す。あまんちゃんは信心深い。スッキリサッパリしている。そしてとても親切。

私が初めてネパールにひとりで渡航するとき、心配して国際線の空港まで送ってくれた。心強かった。離れるとき、瞳が うるうるしていた。「娘を見送るみたい。」と言って。

帰国したときも空港まで迎えにきてくれた。
お土産に、しまうまの絵がたくさんついたカシミアのストールとクマさんのペンシルケースを買って帰っていた。カフェでそれを渡していっしょに熱いコーヒーを飲んだことを思い出す。疲れて眠かったけれど、ほっとして楽しかった。

みんないろんなことがあるなぁと思う。それでも小さな明かりを灯しながら自分の道をこつこつ歩いているんだな。

友人Rさんからメールが来ていた。
Rさんも昨日の日記に書いた「みるみる日記」を楽しみにして読んでくれていたということ。うれしかった。KAさんも、MIさんも、大河さんもそうだった。

小さなノートに切り取った「みるみる日記」を貼り付けて本みたいにしてくれていたり、小さな額縁に入れて飾ってくれていたり。思い出して胸が きゅうんとなった。ありがたいなぁ。

「みるみる日記」を連載するきっかけになったのは、Awaiという着物屋さんだった。

お出かけするときはいつも和装だった私。着物友だちのCちゃんに誘われてAwaiさんに行った。着物はいつも義母のものを着ていたので草履を見に行ったのだ。

そこで、西日本リビング新聞社の編集者Oさんと出会った。OさんはAwaiさんに取材に来ていた。店長のKさんがOさんに紹介してくれた。

お話をしているうちに、いきなりイラストエッセイ連載の話をいただいたのだ。ご縁とはこういうものなんだなぁと思う。

夜、庭に出る。
雨がザーッと降っている。久しぶりの雨。大地が ぐんぐん水を吸っている。クローバーや植物たちが喜んでいる。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

今日もいい一日だった。

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