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彼らは歌い、笑った。それは美しかった。

1月30日(木)
昨晩、眠る前に庭に出た。
北斗七星とオリオン座が同じ空に見えた。
あまりに美しくて胸がふるえた。

キリッと冷えた澄んだ空気の中
いつまでもいつまでも眺めていたかった。

朝、目が覚める。
小鳥の歌声が聞こえてくる。
うっとり。むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。

ウーちゃんとルーちゃんに
「おはよ」と声をかける。

ルーちゃんが びゅうっと泳いだ。
小さな竜みたい。

仕事部屋にこもり絵本の作画をする。

弟とLINEでやりとりをする。
久しぶりに たくさんやりとりをした。

午後、ごはんさんに
こもれびの森関連の連絡事項を伝える。

こつこつ絵本の作画をする。

ネパールのインディラが
マナスルに登っていたそうだ。

マナスルといえば、友人のプラカッシュが
美しい魂たちに出会った場所だ。

標高3,500mの場所にある学校に
メチャくん絵本を届けてくれた。

あるチベット僧が食事も授業も
無料で提供している学校だ。

プラカッシュたちが着いた日の夜
その学校に村人が集まり
夜通し歌い踊っていたそうだ。

「彼らは歌い、笑った。それは美しかった。」

と、プラカッシュが言ったことを思い出した。

当時、その言葉は甘い香りとともに
私の中で鮮やかに花開いたのだ。

ベースキャンプを目指す
標高5,000mあたりで冷たい雨が降り
プラカッシュと友人たちは危険を感じた。

そのとき、誰かがやってきた。
それは馬に乗った村人だった。
心配してあとを追いかけて来てくれたのだ。

プラカッシュたちの無事を確認したあと、
彼らに熱い紅茶を飲ませ
15kgあるバックパックを馬に乗せてくれた。

彼らは恩返しをしたいと思った。
図書館のないその村に
図書館を作ることを誓った。

そして2年後、プラカッシュたちは
再びマナスルへ出発した。
1000冊の本を持って。

そして、あの、村にひとつだけの学校に
図書室を作ったのだ。

もちろんその中にはメチャくん絵本もある。

お散歩に行く。
ご近所の人たちとあいさつを交わしながら
てくてく歩く。

お庭に置いてある、土がカラカラになっている
タニクちゃんたちにお水をあげる。

お水をごくごく飲んでいるみたい。

りんごを食べる。
りんごって本当に可愛い。
じっと みつめてしまう。

可愛くておいしくて栄養がある。
すごいなぁと惚れ惚れする。

絵本の作画をする。

はっと気がつくと ぐーぐー眠っていた。
作画をしながら。びっくりした。
よだれは出ていなかった。よかった。

ホットミルクを飲んで
作画の続き。ずいぶんはかどった。

夜、庭に出る。
大きな星がひとつ、
小さな星がひとつ、
キラキラと輝いていた。
とても可愛くて手を振る。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

これから眠くなるまで絵本の作画をしよう。
そして、また眠る前に夜空を見よう。

今日もいい一日だった。

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