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どの星空も素晴らしい

7月7日(日)
朝早く、ぱちりと目が覚める。いつものようにベッドの上で ごろごろしながら小鳥の歌声に耳を傾ける。うっとり。むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
朝の光が眩い。今日もトンボたちが輝きながら飛んでいる。きれい。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。タブレットだけど ぱくぱく食べる。可愛いな。

タニクちゃんたちの様子を見る。
桃美人が白に包まれた緑色になっている。ふっくらして先っぽが桃色。可愛い。

金曜日にもらったマツバボタンを挿し芽にしていたら、昨日もう花が咲いていた。なんて生命力にあふれているんだろう。と、びっくりしていたら、今日も鮮やかなマゼンダ色の花が咲いていた。力強いなぁ。夏の強い陽射しに輝いている。

今日も こもれびの森に行く予定。
修一郎の食事をお弁当仕立てにしておく。

ウーちゃんとルーちゃんの水を換える。
次の水換えのために汲み置き水を2Lのペットボトル15本分用意する。

水筒を持って こもれびの森へ しゅっぱーつ!
途中で遅めのお昼ご飯を食べることにする。

「昨日の夜中、ものすごく星がきれいだった。」と、ごはんさんが言った。

「雲が出ていたけど、夜空なのにその雲が白く輝いていて不思議な感じだった。月は見えなかったけど、星が本当にきれいだった。七夕になってすぐの夜空。」と言った。 

ロマンティックだなぁと思った。そして、織姫と彦星が会えてよかったなぁ。と、うれしくなった。

何からその話になったのか忘れてしまったのだが、

「懐中時計と櫛の話あるでしょ。」と、ごはんさんが言った。

「??」と、私。

「ほら、ご主人の宝物の懐中時計に付ける鎖をクリスマスプレゼントとして買うために、奥さんは宝物の長い髪の毛を売って、ご主人の方は奥さんの宝物の長い髪の毛を梳く櫛を買うためにその懐中時計を売って…。っていう話。」と、説明してくれた。

全く分からなかった。

「調べて調べて。」と、ごはんさん。

調べてみると、O・ヘンリーさんの「賢者の贈り物」だった。読んだことがなかった。O・ヘンリーさんの著作は「最後の一葉」しか知らなかった。

短い物語が載っていたので読んでみた。素敵な物語に感動した。
最後はお互いの ”思いやり” をプレゼントとして受け取ることになるのだ。

途中で ごはんさんのご友人の車屋さんに寄る。
ごはんさんの子供の頃からの ご友人 Nさんもいた。

先日の note「すっきりした」で、「車を購入するのはやめた。壊れるまでマーチに乗る。すっきり。」と宣言したのだが、ちょっと揺らいだ。

豊かな緑の中にある車屋さん Fさんが修理をしていると、キジがそばで見ていたことがあると言っていた。ほほえましいなぁ。

しばらくお話して こもれびの森へ。
今日は写真撮影をする。

早めに切り上げて帰路に着く。
帰り道の空が美しかった。流れる雲と止まっている雲。羽のような雲が水色の空に広がっている。

「あの雲、クラゲみたい。」と、ごはんさん。

足の長いクラゲが空を ゆら〜っと泳いでいるようだった。雲って本当におもしろい。

お買い物をする。

家に帰ると修一郎が起きていた。

友人Rさんからメールが来ていた。

”「オリオン座」と呼ばれる星座は、昔の日本ではその一部分を「つづみ星」と言ったり「カメ座」と呼んだりしていたそうです。” と、書かれていた。天文台館長さんが朝刊に書かれていたということだ。

カ、カメ座!!素敵すぎる。
そして、日本だけではなく東南アジアでも「カメ座」と呼ばれていたそうだ。

夜、庭に出る。
ぽつりぽつりと星が瞬いている。愛らしい煌めき。星を見ると笑みがこぼれる。

標高3,000mくらいのネパールで見た天の川を思い出す。空間より星の数の方が多かった。星ってこんなにあるんだ…。と、白い息を吐きながら感動したあの冬の夜空。焚き火にあたりながらずっと眺めていた。ヘッダー画像がそうだ。友人のキャロルが撮影した。肉眼では もっともっと隙間なく星が見えていた。世界中のすべての人にこの星空をその眼で見てもらえたら。と思った。

いまは、日本の わが家から見る星も、こもれびの森で見る星も格別に美しい。
ひとつひとつの星の輝きがくっきりと胸に飛び込んでくる。空間に澄んだ空気を感じる。優しい星の息づかいが聞こえてきそう。つまり、どこで眺める星空もそれぞれ素晴らしいということなのだ。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオは夜の中に溶け込んでいった。

今日もいい一日だった。

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