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きれいな夢を見ているみたい

3月2日(日)
朝、目が覚める。
鳩のまろやかな声が聞こえる。
うっとり。

むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。

雨が降っている。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。

修一郎の食事をお弁当仕立てにして
ふたつ作っておく。

今日は午前中に ごはんさんと
こもれびの森へ しゅっぱーつ!

まず、食事をする。
朝は なかなか食べれない。

ごはんさんが目を光らせているので
なんとか卵焼き二切れと
大根おろしとポテトを食べる。
卵焼きが焼きたてでおいしかった。

ごはんさんは朝から もりもり食べている。
すごいなぁ。見応えがある。

こもれびの森へ行く前に
いつものお米屋さんへ。

ダムの大きな池の横を通る。
すごい!すごいすごい!
池全体が白い雲のような霧のような
ベールに包まれている。

山から雲が生まれて
ダムに降りてきているみたい。

ところどころベールの濃度がちがうので、
うっすら水面が見え隠れする。
ものすごく幻想的だ。
きれいな夢を見ているみたい。
大興奮。

「すごいすごい!きれいきれい!」
と、20回くらい言ったと思う。

キツネと出会った場所や
宇宙みたいに蛍が出る小川を通り過ぎる。

どんどん山を上ってゆく。
耳が詰まるような感じ。
ごくんと唾を飲み込む。

ずいぶん上ると雲が現れ
ぷかぷか そばに浮かんでいる。
両脇の山にも雲がかかっている。
とてもとても美しい。

「そこ、小さな滝!」
と、ごはんさん。

キョロキョロする。
小さな滝や小川が見える。

本当にきれい。

到着。
お米はなかったが、素敵な笑顔をもらった。
道中の景色も素晴らしかったので
うれしいきもちでいっぱいだ。

こんな雨の日の山道を私では運転できない。
連れてきてもらって ありがたいなぁと思った。

こもれびの森に到着。

にゃーにゃー言いながら
ミケちゃんがやってきた。
ミケちゃんはとてもおしゃべりだ。
いつも何を話しているのだろう。

霧雨の中、敷地をぐるりとまわる。

はっとした。
もみじの木が葉っぱをぜんぶ落として
凛と立っている。
枝がますます紅く染まっている。
その姿は美しく神秘的だった。
木の妖精みたい。

用事を終えて帰路に着く。

途中で人気の卵屋さんに寄ってくれた。
たくさんの人がいた。活気がある。

新鮮で味が濃くておいしい卵。
1パック買おうとしていると、
ごはんさんが

「みるさん、これいいよ。」
と言って、持ち手つきの箱を指した。

それは浅いケーキ箱のような感じで、
中に卵が入っているということ。

以前は おがくずの中に卵が入っていたそうだが、
今は紙のトレイになっているようだ。

ときめいた。
なんか、素敵だ。特別な感じがする。
これがあると わくわくする。
じっとみつめる。

栄養不足だった私に
(いまはもう栄養が足りている)
栄養不足にならないように
プレゼントしてくれた。

とてもうれしかった。
中は同じなのだが特別な卵をもらったきぶん。

途中で大きくて新鮮な いちごも買った。
楽しいきもちで家へと帰る。

帰り道、小さな森の近くを通る。
昨日はここに、びっくりするほどたくさんの
猛禽類がいた。

「猛禽類会議かなぁ。」
と、私。

「多分ね。」
と、ごはんさんと話した。

今日はカラスがたくさんいた。
順番で会議をしているのだろうか。

家に帰り着く。

夜、庭に出る。
空一面墨色。
橙色の玄関の灯りが
引き戸から透けてとてもきれい。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

これから眠くなるまで仕事をしよう。

今日もいい一日だった。

わくわく♪
ぱかっ
じゃーん!

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