おっさんだけど、仕事辞めて北海道でチャリ旅するよ\(^o^)/ Vol,34 希望
2024 0818 Sun
ここではないどこかへ…。
うっすらと、でも常に、そういう想いはありました。
それが現実逃避であることは、もちろんわかっています。
ここは自分の居場所ではない…。
そういう想いも、やはりずっとあった気がします。
だからこそ、生活が安定してくるとなぜか息苦しくなるのです。
羅臼での幾日。
海岸線を走り、渓を遡行し、熊の湯で汗を流す。羅臼の漁師の心意気に感じるものがありました。そうして、想いました。
“厳冬期、もう一度ここを訪れたい…”
昼間は半袖で過ごせて、夜は涼しい。観光客として一番良い時期に訪れているわけですね、羅臼を。羅臼での日々が素晴らしく快適であればあるほど、違う想いが湧き上がってくるのです。身を切るような寒さ、空に低く立ち込める曇天、横殴りに吹き付ける吹雪…。東京以北に住んだことがないわたしにとって、それらは想像でしかなく、現実味を伴うものではありません。
冬、やはり一冬をこの地で越してこそ、本当の羅臼が見えてくるのではないか、本当の羅臼を感じることができるのではないか。
そう考えるほどに、羅臼での日々は素晴らしい体験だったのです。
斜里、網走、湧別、紋別、興部、浜頓別。
オホーツク海を北上し、稚内から礼文島へ。
礼文島が素晴らしいことは、幾人もの旅人から聞いていました。
はたして、聞くと見るとでは大違い。思っていた以上に、礼文島は素晴らしい島だったのです。
美しい。とにかく海が、島が、美しいのです。
島のサイズ的も、大きすぎず小さすぎず、ちょうど良い感じです。
食堂で出してくれる御飯も、なぜかいつもの北海道以上に旨いのです。
しっくりくるし、ぴったり当てはまる。
この島で、より一層、強く想いました。
“厳冬期、もう一度、この島を訪れたい”
容赦ない北限の寒さに打ちのめされてみたい。
そして、その長い長い冬の後に来る、春の陽の光を全身で感じてみたい。
これだけデカい北海道です。夏の2か月や3か月では短すぎますからね。