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おっさんだけど、仕事辞めてアジアでブラブラするよ\(^o^)/ Vol, 67 再発見

キルギス 
2023.0925 Mon

“あれ、こんなストリートがあったんやな…”
それが素直な感想でした。

インドはLehの街で出会った日本人バックパッカー。
ザンスカールでの1week Moto Tripを終え、翌朝、宿の屋上で一服していたとき、彼女が屋上のドアを開けました。
お互い “あ、東アジア人だな…” と思ったでしょうが、朝のまったりムードの中、なんとなくスルー。その後、わたしか彼女の独り言かなにかがきっかけで話すようになります。

お互いの自己紹介的な旅の経緯を話し、そしてタイミングを計り、恐る恐る、しかし何気なさを装いながらわたしは切り出しました。
「時間あったら、これから街に出て昼飯でも喰いにいきませんか?」
はたして、彼女の返事は「Yes」。
元来の怪しすぎる風体を不本意ながらさらに強化してしまい、バックパッカーとしても異常に日焼けしているわたし。ガサガサにひび割れた唇を買いたてのリップでテカテカに滑らせながら、「じゃあ20分後にロビーで」と安堵の表情を隠さずにNさんに伝えました。

ラダック地方での日々は純粋に楽しかったですね、インドっぽくなくて…。それって、どういう風にインドを捉えているんでしょうか? 自分でもイマイチよくわかりません。

やはりNさんは単身で海外に繰り出すバックパッカー。わたしみたいなおっさんと共通するところも多くあります。しかも、いきなりなんの考えも計画もなしに海外に飛び出したわたしなどとは違い、実は幾度もの海外渡航経験があり、かなり多くの国を旅する上級者。“旅人”としての経験値には目を見張るものがあります。当然、英語も堪能です。
そして、もちろんNさんはわたしとは違う視点や感性を持っています。
たとえば食事。わたしは大喰いでなんでも美味しく食べることができる故に、逆に食事内容にはあまり興味がないのですが、Nさんにとってそこは勘所です。
わたしが
「おれ、旨い飯とか探すのホントに苦手だから、そこらへん任すわ」
と言うと、彼女は胸を張って
「任せて」
と言いました。
そして宣言通り、どうやって探したものか、旨くて安い飯屋を見つけて来るのです。

バックパッカーたるもの、やっぱり飯にはこだわりたい! しかし、日本で出来ないことが海外で出来るわけないんですよね、特にインドなんかでは…。

「7年前にLehに来たことがあるんだ」
そう話す彼女の後につき、わたしはインド北部、標高3000mオーバーのLeh市街を歩きました。
路上販売の果物屋のおばちゃんに話しかけ、ローカルのインド人女性が着る服屋を冷やかし、いろいろな雑貨店を覗いては店主に捉まり…。
バイク旅行に出掛ける前、わたしは2日もの間Lehの街をうろつきました。そんなに大きくはないLeh市街、わたしはそこそこ隈なく歩き回ったつもりでいました。
しかし、2人で歩くLehは、独りで歩くLehとは別物でした。
いままで目に入らなかった雑貨屋に興味を持ち、1週間前は素通りしたストリートに分け入り、食堂やレストランでおいしい食事を二人で食べる…。
そこには、新たな発見がいくつもありました。

峠道でバスがストップ。何事かと降りてみると、道路敷設の真っ最中。20分間くらい工事を見守り、結局その後、敷設途中の道路をバスで通過。やはりインドは奥が深いですな…。

今回、キルギスの首都ビシュケクから乗り合いバスで6時間、カラコルからアルティンアラシャンまで16kmのトレッキングに出掛けました。しかも、バッカパッカー5人でパーティーを組んで。
天候に恵まれた3日間。澄み渡る青空、壮大な自然。緑に覆われた山肌、その頂上には真っ白に輝く冠雪が…。
そのなかを談笑しながら5人で歩きました。
これって、楽しいですよ、やっぱり。

ちなみに、宿も食事もサイコーでした。温泉まで入ることができたし!

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