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おっさんだけど、仕事辞めてアジアでブラブラするよ\(^o^)/ Vol, 72 素面

キルギス 
2023.1003 Tue

わたしの好きなお笑い芸人に、上島竜平さんがいます。
彼の笑いは『偉大なるマンネリ』。
ドリフターズからの系譜ともいえる『何回見ても面白い』『何回も見ているからこそ面白い』笑いを貫き、ダチョウ倶楽部として、上島竜平として、TVを主戦場として活躍していました。

『わかっていても抜かれてしまう』 怪物ロナウドのシザースフェイントは、その多くが左側に抜けるのにディフェンダーは対応できませんでした。『わかっていても…』 何回でも人を笑わせるって、やっぱり凄いことなんでしょうね。
※画像と本文は関係ありません。彼らは通りすがりのイケイケ兄貴たちです。

竜平さんのエピソードはいくつもあり、どれもみな「さすが!」という面白さなのですが、その中から3つほど紹介することにします。
その1. 若き日の有吉弘行さんが、ダチョウ倶楽部のラジオに出演するため四谷を歩いていると、すこし前を歩いていた女子高生がスッと路地の暗がりに消えていきました。“なにか”を感じた有吉さんが後をつけると、急いで路地から出て来る女子高生と入れ違いに。路地の地面に有吉さんが視たのは、女子高生が残した温かい水溜まり。暗がりの中に満月を映していたそうです。ラジオ局に急いだ有吉さんは、挨拶もそこそこに、竜平さんにそのことを報告しました。竜平さんは応えて曰く「おまえ、得したな…」。満面の笑みを浮かべていたそうです。
その2. “ヒッチハイク後”の有吉さんがくすぶっているとき、彼に久々の仕事が入りました。その仕事内容は、ドン・キホーテで売っている『本日の主役』などと書かれたタスキのイメージキャラクター。その撮影があった夜、竜平会のメンバーで吞んでいるとき、有吉さんは “洒落っぽく” 皆に報告しました。メンバー全員で手荒く有吉さんをイジリまくったのですが、その中で一人、竜平さんだけが「有吉、良かったなあ…」と涙を流して喜んでくれたそうです。
その3. 竜平会でいつものように吞んでいたとき、竜平さんの焼酎を、2杯目からすべて水にしてみたそうです。2時間後、はたして竜平さんはベロベロに酔っぱらってしまったのでした。

6週間を共にしたチャリは、ビシュケクのバザールに居た彼に引き取られて行きました。とっても優しそうな彼。人間、優しいのが一番じゃないでしょうか。最近そう思います。

ビシュケクは “さくら” ゲストハウスにて。
今日も今日とて昼間はテキトーに過ごし、夕方 “さくら” に戻る途中でスーパーマーケットに寄ったわたし。いつもの最安1ℓビールを買い、チビチビ呑みながら帰り道を歩いていました。そのとき、ふと思いました。
“…ん? いつも付いてるシールが無いな…?”
キルギスのアルコール類には、ペットボトルならキャップに、缶ならプルタブにシールが貼ってあります。たぶん「未成年が間違って買わないように」という配慮なのだと思うのですが、そのシールが貼っていなかったのです。
“へえ…”
なにも気にしませんでした。見た目も同じだし、味も同じ。シールのことなどすぐに忘れてしまいました
そして、“さくら” のチャイハネで日本人とインド人のカップルと話していたとき…。
「0%飲んでるんですね?」
インド人でありながらビールを嗜む旦那にビールを注いでもらいながら、T美さんが言いました。

チャイハネが有ると無しでは、宿の満足感が断然に違います。狭い空間が苦手なわたしは、起きている間は基本的にチャイハネに居続けます。早朝であれ深夜であれ、寒かろうと熱かろうと…。

“0%…?”
意味がわからずT美さんを見ると、T美さんはわたしが直飲みしているペットボトルビールを見つめていました。同じくペットボトルを見るわたし。そして…。
「マジで…?」
思わず声に出してしまいました。わたしの飲んでいるビール、はたしてそれは、ノンアルコールビールだったのです。
キルギスはビシュケクという街で、“さくら” という快適なゲストハウスに宿泊し、会ったばかりとは言え “旅好き” という共通項を持つ日本人と語らい、そしてビールっぽいなにかを飲む。
存在意義が理解できず、いままで黙殺していたノンアルコールビール。そのノンアルビールを、そうとは知らずに初めて飲んで、わたしは普通に陽気になっていましたし、はっきり言うと酔っぱらっていました。立ち上がるときは軽くふらついていた気もしますし、普段よりも饒舌に話したように思います。でも、よくよく思い返してみると、別に眠くはならなかったし、意識も呂律もずっと鮮明でした。

サイコーにクールなボルボを見つけました。このスタイル、このカラー。車高、タイヤとホイールハウスの感じ…。セダンってとこがまた渋いですね。
※画像と本文は関係ありません。

ここ5~6年、習慣として吞んでいた酒。いくつかある欠点の一つが “酔っぱらう” ということでした。

これ、アレですね…。ノンアルコールビール、ある意味アリですね、マジで。

逆説的なんですが、酔っぱらわなければもっと楽しい気がするときがありますよ、マジで…。彼らは素面でガンガンに踊ってましたから! 本当に楽しそうでしたよ。


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