うつの回復期
はじめに
今日はうつの回復期についてのお話です。
私が関わらせていただいているクライエントで回復期に比較的よく見られる行動について書いてみようと思います。
①気分や体調に波が出てくる
ずっと塞ぎがちだった気持ちや動けなかった体の怠さに波が出てきます。
「なんだか今日は起きられたな・・」
「昨日は起きられたはずなのに今日は全くダメだ・・・」
など気分や体調の変化がわかりやすくなってきます。
診断後3カ月を過ぎてくると回復期に出てくる症状がみられることが多いです。
※個人差あり!!
②とにかく眠い
「眠くて仕方がない」これ実はうつの回復期における特徴的な症状です。
人によっては10時間以上眠ってもすっきり起きられない。眠気がとれないということもあります。
これは急性期で使ったエネルギーを消耗した状態だから。
③意欲が沸くが疲れやすい
なにかをやってみよう。と思えて行動してみるが思ってた以上に疲れてしまう。これも回復期における特徴です。
メンタル回復によって脳がクリアになって行動する意欲は出てくるも体力はまだだよ!の時期。
室内での運動や無理のない範囲で体を動かしてみることが大切です。
④焦りを感じる
回復期に入ると急性期にはなかった「焦り」が起こることがあります。
仕事復帰をしなくては・・・社会復帰をしなくては・・・という思いが強くなり無理をしてしまいがち。
医師やカウンセラー、他のサポーターと相談して無理なく進めていくことが大切です。
⑤やる気が出ない
回復期に起こる不調の波は急性期よりも大きく感じることがあります。
これは回復に向けての変化で必ずしも悪化しているわけではないことを知っておきましょう。
回復期を過ごすポイント
回復期に落ち着いて過ごす環境やサポートがあることで、うつ病を改善しやすくなります。
気分の変動や体調の変化に落ち着いて対処できるようリラックスした状態で過ごす。不安になったらすぐにサポーターへ連絡する。
1人で考えすぎないことを意識して過ごしてくださいね。