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262|ChatGPTの活用法を考える(1)

前回、村上春樹の「街とその不確かな壁」の読後報告をしましたが、ふと、「ChatGPTに同じことができるか?」と疑問に思って、2パターンの質問を試してみました。

村上春樹の小説の「あるある」を教えてください。

村上春樹は、独特な世界観やストーリー展開が特徴的な作家です。以下に、彼の小説によく登場する「あるある」をいくつか紹介します。 食べ物の描写がとてもリアルで、読者の食欲をそそる。 例えば、「ノルウェイの森」に登場するトーストや、煮込み料理などは、非常に具体的に描写され、読者を虜にします。 音楽や映画、文学などのカルチャーに造詣が深く、作品の中でそれらに触れることが多い。 例えば、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」には、ビートルズの歌詞が引用されたり、映画についての言及が多数登場します。 登場人物の内面描写が詳細に描かれる。 村上春樹の小説には、主人公や脇役などの内面描写が非常に詳細に描かれています。そのため、登場人物の心情や思考を深く知ることができます。 不思議な出来事やシュールな描写が頻出する。 例えば、「羊をめぐる冒険」には、現実と幻想が混ざり合った奇妙な出来事が登場します。また、「1Q84」には、二つの世界が共存する不思議な物語が展開されます。

ありがとうございます。では、質問をかえます。「ベテランの料理人は食べたものの材料や調理法がわかってしまう」と言います。村上春樹の小説の材料や調理法は何だと思いますか?

村上春樹の小説の材料や調理法というのは、さまざまな要素が組み合わさってできていると考えられます。以下にいくつか挙げてみます。 ポップカルチャーやクラシックな文学作品など、さまざまな文化的要素を独自の解釈で組み合わせること。 村上春樹の作品には、ビートルズの歌詞やモーツァルトの楽曲、カントの哲学的思想など、さまざまな文化的要素が登場します。これらを独自の解釈で組み合わせることで、彼独自の世界観が生まれています。 シュールな要素やファンタジー要素を取り入れること。 村上春樹の作品には、現実とファンタジーが混ざり合ったシュールな描写が頻繁に登場します。これは、彼が現実を描きながらも、自由自在に物語を構築することができる能力に裏付けられています。 登場人物の内面描写に深く踏み込むこと。 村上春樹の作品には、主人公や脇役などの登場人物たちの内面描写が詳細に描かれています。彼らの思考や感情を細やかに描写することで、読者に強い共感を呼び起こすことができます。 以上のように、村上春樹の作品はさまざまな要素が組み合わさってできており、それを独自の調理法で混ぜ合わせることで彼なりの作品が生まれていると言えます。

!ファクトチェックはしていないので、詳しくは検索などで調べることをお勧めします。

とまあ、僕は「ジャズや本の知識」(※もともと、ジャズ喫茶を経営していたと後書きに書かれていた)は重要視しませんでしたが、概(おおむ)ね及第点(きゅうだいてん)の回答はしてくれました。

さて、本題の活用法ですが、

ChatGPTは優秀な部下と考えよう

ChatGPTは「仕事を優秀に片づける能力」がありますが、やってはいけないのが「わからないことを聞くこと」です。

誤解しないでほしいのは、「上司になる」ということは「仕事ができなくてはならない」ということです。
そして、国家資格(または国際資格)プロジェクトマネージャー試験でも、「”自分でやった方が早いから自ら手を下した”などと書いてはならない」とされていますが、上司というポストは、仕事のことはわかっていても、それを素早く片づけるために指示(管理)役に徹するのが仕事です。

具体的に「タイトルのつけ方」で考えてみよう

例えば、ChatGPTに「この記事のタイトルをつけてください」とお願いすると、何となくいい感じにはしてくれると思います。
なのに、それが「なぜダメか?」と言うと、「タイトルのつけ方をわかっていない人」がAIに指示を出しても、納品された回答の良し悪しを判断できないからです。

身近な例を挙げると、V(大切なこと):「スキをたくさんもらいたい」人もいますし、僕のように「説明書的にタイトルをつけたい」人もいるわけで、”一応、自分でもできるけど”、それを代行させるときに、ChatGPTは力を発揮します。
それだったら、ChatGPTが間違ったり、とんちんかんな回答をしてきても気づく、納品された回答の良し悪しを判断できるからです。

なので、例え方が悪いですが、これからの時代は、人間が「指示役」、ChatGPTが「実行役」といった働き方が主流になるかもしれません。
また、期待していた方には残念な報告になりますが、AIが台頭したからといって、「人間が勉強しなくて良くなる」ということにはなりません。

「1億総上司時代」なんていう日も夢ではなくなりましたが。笑 

【復習】ChatGPTは成功の法則ではない

以前にもお話しした通り、ChatGPTは成功の法則ではありませんが、やり方を与えて適切に管理すれば、その通りに仕事をしてくれます。
那由他は、言ってみれば、その”やり方”、レシピの統計です。
なので、現段階では、これが「”正しいつかい方”で、”共存の方法”なのかな?」と考えています。

今回の要点

自分ではわからないことをChatGPTに聞くのは危険(ChatGPTはそういうAIではない) 

#ChatGPT #活用方法 #しゃかせん

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那由他@発想法・成長論PVM(旧ApB)広報
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