【8日目 照明班】照明って意外とハードル低いよってはなし
はじめに
こちらは【ほぼ日刊】MIKUECをつくろう!というバーチャルライブ研究会の各班の活動内容を紹介する企画の一記事となっています。
この記事では照明班の活動を紹介します。
色々な班がこの企画に参加しているので、以下のマガジンから他の班の記事もご覧になってみてください。
自己紹介
バーチャルライブ研究会(略称: VLL)の照明班に所属しているイチといいます。提出日直前に慌ててお仕事をするタイプの人です。
MIKUEC2020を見て「自分もこのサークルのライブ制作に関わりたい!」と思ったのがVLLに入ったきっかけです。このライブを見てからVLLに入った今もずっと感じていますが、MIKUECは大学の一サークルが作ったとは思えないレベルのクオリティだと僕は思ってます。
見たことないよ~って方は次回のMIKUECにぜひ足を運んでみてください。
MIKUEC2021の様子
照明班のおしごと
以下のものが照明班のお仕事内容です。
照明の配置箇所の会議、決定
照明のライティングパターンの作成
ライブ当日のオペレーション
ミクさんとその上方に移っている映像以外のステージ上で光るものはすべて照明班が光らせています。
なんかぱっと見難しそうに見えますが、実は制作系の班の中では覚えることも少なく、一番初心者がとっつきやすいお仕事だと思っています。
実際所属している人は全員VLLに入るまで照明関係の経験がありませんでしたが、みんなすぐに照明パターンを作れるようになっています。
以下で具体的に説明していきます。
照明の配置の会議、決定
ライブの詳細が決まってから一番最初に行うお仕事です。
VLLで所持する照明器具をそれぞれステージ上のどの位置に配置するかの会議をします。
照明の配置自体はほぼ自由に決めて良いのですが、ステージ全体の光量だけ注意する必要があります。照明の光量をあまり多くしすぎると単純に眩しいだけでなく、スクリーンに投影するミクさんが見えにくくなります。
このことにだけ注意して後は好きなように配置を決定します。
MIKUEC2021ではレーザーを購入したり、ムービングライトを2つから4つに買い増したので、照明の幅がかなり広がった年になったと思います。
ライティングパターンの作成
照明の配置が決まったのちに行う作業です。
ライティングパターンの作成にはDaslight 4という照明ソフトを利用します。
Daslight 4を使うことで、「何秒後にどの照明をどう光らせるか」を設定したシーンを作成できます。これを必要な分作成し、当日にでは流れる曲のタイミングに合わせてシーンを指定して照明を光らせます。
またDaslight 4には3D Visualizerという照明がどのように光るかをシミュレーションできるツールがあります。これにより、現実世界で照明をセッティングせずとも照明の動作を確認することができます。便利!(ステージデータは作らないといけないので詳しい人にお願いしましょう)
ライティングパターンを作成する準備が整ったところで、実際に光らせるには以下の手順を行います。
光らせる照明を選択する
RGB値を決める
光量を決定する
これだけです。
各種パラメータを連続的に変化させるオプションなど光らせ方は様々ありますが、極論これさえ覚えていればライティングパターンを作ることが可能です。やったね。
この要領でライブに用いるシーンを作成します。
ライブ当日のオペレーション
ライブ中にリアルタイムで行う仕事です。
自分の担当する曲で、タイミングよく作成したシーンを指定することでステージ上の照明を光らせます。アナログっぽいですけど自分で操作している感があって結構楽しいです。
照明のすすめ
ここまで照明班のお仕事をつらつらと書いていきましたが、どうでしょうか。
照明班のお仕事のとっつきやすさを重点に置いた簡単な説明のためなかなか魅力を伝えられていないかもしれませんが、照明班のお仕事ってめちゃくちゃ楽しいです。
自分たちのやりたい照明演出をもとに照明の配置を考えたり、いくつもの照明を光らせてド派手なライティングにしたり…自由度の高い作業をすべて一から自分たちで考えられます。
ライブが好きな人にとっては今まで見てきたライブのインプットとかこんなことやりたい!という想像を形にできる、最高の場だと思います。
この記事を通して、ほんの1mmでも照明に興味を持っていただけたら嬉しいです。
さいごに
一連のVLL部報を見てVLLに興味を持った電通大生の皆様、とりあえずVLLに入ってみませんか?
VLLは創作系のサークルの中でも特に珍しい「初音ミクのライブを作る」サークルですが、だからこそVLLに入らないと得られないようなたくさんの経験が得られます。
中でも照明班の活動というのはとても個人で行えるものではありません。
照明機器やステージ、人員などの様々な条件をクリアした環境がないといけないので…
VLL一同、皆さんの入会をお待ちしています!!!
次回は音響班の記事になります。お楽しみに~!