【こども・いのち】絵本”The invisible string”
ご無沙汰しております。
しばらくnoteの更新ができず、一ヶ月が経っていました。
ありがたいことに、
お仕事で学会や勉強会での発表、原稿を執筆するアウトプット活動の機会を多くいただき、とても充実しており、なかなかプライベートで「書く」「伝える」ところまでエネルギーが足りなくて、本を読む、映画を見る等インプット活動に勤しんでおりました。
すみません、言い訳はここまでにして、
今日は一冊の絵本、そしてその絵本を通して起こった奇跡、を紹介します。
パトリックカースト作「The Invisible String」という絵本です。
残念ながら、英語版のみですが、私が翻訳をしたあらすじを紹介します。
ある嵐の夜、双子のきょうだいが、怖くて不安になりママのところに助けを求めに行きました。そんな二人にママは、「見えない糸」のお話をしてくれました。大切に想っている人同士はいつもこの「見えない糸」で繋がっているのよ、と。
私がアメリカに留学中、病院で働いていたとき、私のスーパーバイザー(指導係のような先輩)が、この本を教えてくれました。
不安でいっぱいの子どもたち、
悲しいお別れの場面にいる子どもたち、
そんな子たちに「大丈夫だよ」と寄り添ってくれるすごく温かい絵本です。
つい先日、私は子どもたちへのメッセージ、として、
日本語に訳して読み聞かせをする機会がありました。
その読み聞かせが、Youtubeで配信されるということで、
著作権のこともあり、
出版社に私が日本語に翻訳して、読み聞かせしている動画をYoutubeで配信してもよいか、と問い合わせてみました。
返事は...
ありませんでした。
待てども待てども、返事は来ません。
私は、この絵本のすばらしさをこどもたちに伝えることが出来ない、と諦めました。
対面で子どもたちと向き合うことができなくなり、
オンライン、特に誰でもアクセスできるyoutubeの便利さに感謝する一方で
著作権の都合で、このような弊害があることを思い知らされました。
私は、絵本ではない違う方法でこの本のメッセージを子どもたちに伝えようとシフトチェンジをしようとしました。
そのとき、
動画編集をしてくださっている主催の方が、出版社ではなく、
直接、作者であるパトリック・カーストさんに問い合わせてくださいました。
そこで、いただいたお返事は、
YES- you have my permission! (読み聞かせを許可します!)
この前後にもとても温かいメッセージをくださり、
私はものすごく感動しました。
まさか作者直々に許可をいただけるなんて。
震えました。
この絵本を作られた、パトリック・カーストさんの愛に溢れる思い、
世界中にこのお話を届けてほしい、という願いを受け取って、
改めてこの本の大ファンになりました。
この本の大切なメッセージ。
「見えない糸で繋がっている」
ということは親子やパートナー、家族だけではなく、
友人や、会ったことがない人まで、
大切に想う人同士のつながりを感じさせてくれる、
とても温かいメッセージなんだと思います。
英語版でしたらアマゾンで購入できます。
いつか日本語に翻訳して、出版できたらいいな、という夢のまた夢を
呟いてみて、今日の記事を終わりにします。
読んでくださった皆様の心にパワーが溢れますように。