たばこ販売店に最適な人材をどう採用するか?
前回コラムでも書いたように、買い取ったたばこ販売店は市場の逆風にも関わらず、結果だけ見れば順調に売上を回復し続け、黒字化さらに利益継続もできました。
ただ中身が順調だったかと言えばそんなことは全くありません。色々なことを試行錯誤していました。PDCAと呼べるほど格好のいいものでもありませんが…。
ただ試行錯誤も、実行する人材がいなければ全ての仮説が絵に描いた餅になります。
絵に描いた餅に終わるというのとも異なります。色々な取り組みが正しい判断だったかどうなのかもわからないまま日々過ごすので、人材がきちんとしていないと、絵に描いたかどうかすらわかりません。
目論見と外れて純然たる店舗としての再建をしなけいけないと覚悟したときに、最大のハードルは片田舎のたばこ販売店に「きちんとしたヒト」が来るかどうかでした。
結果的には奇跡的に良い人材が採用できたことで良い結果が生まれましたが、そこに至るまでの苦悩のエピソードを紹介します。
想像以上の苦難・小規模事業者での採用
そもそも人の採用については、率直に言って弊社は上手だとは言えません。
普段弊社は、どちらかと言えば「人の能力の良し悪しに依存しないように会社の仕組みを作ること」を目指していることもあり、どううまく採用してくるかというのは、今思えば創意工夫をしてきませんでした。
もちろんその時その時では、「この人だ!」という人の時は情熱的に熱弁をふるったりするなど、やれることはやっていました。しかしいま思えば、小規模事業者での採用に比べれば、大した苦労でもありませんでした。
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