勉強嫌いが考える、お勉強の重要性!【3分】
勉強嫌いが考える、お勉強の重要性!
【無知の知】
無知の知という言葉をご存知だろうか。
倫理や哲学を学んだ方はご存知であろうが、古代ギリシアの哲学者ソクラテスが説いた有名な言葉である。
ダイヤモンドオンラインから引用
https://diamond.jp/articles/-/148200
無知の知とは、端的に言えば
「"知らない"ということを知る」
という意味である。
世の中、誰にでも知らない事が沢山あるのは当然であるが、
知らない事を知ったつもりになっている状態こそが真の意味での無知であるといった具合である。
ではなぜ無知が起きるのか。
答えは深く学ぼうとしないからである。
人間はそもそも怠惰だ。だから手っ取り早く結果を得たいのである。
しかし、それは危険なことで、無知が如何に恥ずべき事だと言うことを知る必要がある。
無知が災いする例は以下の通りである。
「間違ったダイエット」
「間違った買い物」
「偏った思想」
「間違った自分への評価」等
これらは「物事の上澄みだけを汲み取り、深く学ぼうとしない人ほど知った気になってしまう。」
という陥りやすい失敗にハマってしまったいい例である。
間違った買い物も、間違ったダイエットも、間違った自分への評価でさえも、何もかも「知っているつもり」から始まっているのである。
この「知っているつもり」は殆ど習慣から成っており、幼い頃から勉強する習慣がなかった、もしくは勉強と言っても一夜漬けで丸暗記くらいしかしたことの無い人に多く見られる。
当然である。
本当の勉強をした事がないから、何事も真に理解が追いつかない。
見て聞いた言葉をそのまま吐き出すような、コピー&ペーストしかしてこなかったからそれが生活でも習慣になっている。
ネットで間違った買い物をしたり、専門家の意見を否定したり、自分の頭がいいと根拠のない自信を持ったり、
陰謀論を真に受けたり、ウォーキングや断食で間違ったダイエットをするわけである。
バカはこれまで積み重ねてきた習慣から出来ているのである。
ここまではリテラシーの話であったが、ここからは知識とは別の観点から勉強の重要性に踏み込んでみる。
日頃から勉強を欠かさない賢い人は
「調べる、考える、どこが解らないのかを知る」これらが徹底的にできているのでリテラシーの面において失敗が少ないし、加えて勉強の積み重ねによりあらゆる視点から物事を多角的に見る事ができる為、知識の引き出しが多く、偏った思想もない。
そして何より習慣的に頭を使っているため頭の回転も当然速いのである。
ここで少し話が脱線するが、我々勉強をしてこなかったおバカでも、
学校に通う前の輝かしい子供時代を思い出して頂きたい。
人間誰しも子供の頃は頭脳明晰だったのである。
子供は大人顔負けの発想力があるし創造性も、柔軟性も記憶力も良い。
考えてみればそれは当然である、子供は見るもの聞くもの食べるもの、全てが学びだからである。
そして、世の中の大方の仕組みを理解しないと生きていけないので自然と深く学びを得ている。
言い換えれば、生きているだけで常に頭を使わざるを得ない生活をしているのである。
それらを踏まえて考えると、子供時代に頭が良かったのは至極当然の話なのである。
だからと言って自分の頭がいつまでも良い状態にあるわけではない。
頭の良さを"維持"するためにも勉強は大切であるのではないだろうか。
至極当然の話ではあるが脳は体の一部だ。
運動をやめると筋肉が衰えるように、脳だって学んで、考える事をやめると衰えてしまうのではないだろうか。
つまり勉強は筋トレだ。
深く学ぶことを辞めた途端、無知に陥ってしまっている上記の例が何よりの証拠である。
学校の勉強で得た知識が直接何かの役に立つわけではないかもしれない。
だが確実に言えるのは、勉強をやめたその瞬間からバカが始まってしまうということである。
大人である我々こそ、深く学びを続けることが大切なのではないだろうか。
勉強をやめたその瞬間から、凋落の一途を辿ってしまわない為に。
勉強嫌いが考える、お勉強の重要性!
著、再編
尾潟 潤 2022/4/28