KINOSHITA NIGHT 2023
KINOSHITA NIGHT 2023
2023年10月15日(日)@ Zepp DiverCity Tokyo
木下理樹の45歳生誕祭として開催された「KINOSHITA NIGHT 2023」に、
ART-SCHOOL・syrup16g ・POLYSICS という UKP所属の同世代激濃厚バンドが大集結。2000年代初頭からこの3バンドを聴いていた世代にとっては、2023年にこの対バンを目撃できるなんて、奇跡の夜。
チケット取れてマジでよかったぜ。
トップバッターは、POLYSICS !!!!!!!!!!!
セットリスト
1 Birthday(The Beatles)
2 Let’s ダバダバ
3 Young OH! OH!
4 Funny Attitude
5 Stop Boom
6 MAD MAC
7 シーラカンス イズ アンドロイド
8 SUN ELECTRIC
9 UGRE ON!!
10 カジャカジャグー
1曲目、Beatles の『Birthday』で「理樹のバースデー」と歌い、祝福と共にイベントは幕を開けた。
2曲目で早速『Let’s ダバダバ』!楽しすぎる!『Young OH! OH!』のギターソロもかっこいい!
『シーラカンス イズ アンドロイド』を聴いているときは、モーサムの『TRIGGER HAPPY』とか、あの辺のあの頃の空気感をなんとなく思い出した。
MCもめちゃくちゃ楽しくて、
「この3組だと ポリは浮いて見えるかもしれないけど、実は昔から結構親交がある。2000年代初頭は対バンしてたし、キタダさんと(ハヤシさんは)ポリの前にバンド組んでたこともある。」とか、「理樹とは同い年で、オルタナティブなことをやってるところが共通してる」とか、
「木下理樹に初めて会ったとき、『ライブよかったよ!JOY DIVISION 好きでしょ!』と話しかけたら『あ~~~~~~~~(めっちゃためて)好きだねえ』って言われて、でもその後全然盛り上がらず会話もなかった。なんだこいつ、って思ったけど、次の対バンのときまた話しかけたらなぜか盛り上がって肩組んでホテルまで帰った」とか、
フミさんは「木下理樹が財布落としたとき、『大丈夫?お金貸そうか?』って聞いたけど、理樹の鞄の中の小銭をかき集めたら6000円もあったから貸さなくてすんだ」とか。
で、楽しい雰囲気のまま曲に突入すると、終始バキバキのかっこよすぎる演奏で、ライブって本当にいいものだなと思わされた。あと、とにかくフミさんのベースがかっこよかった。
ラスト『カジャカジャグー』(思い出の2003年リリース)で、めちゃくちゃ楽しい最高潮の気分の中で、POLYSICS のライブはあっという間に終わってしまった。
二番手は、syrup16g !!!!!!!!!!!!!!
セットリスト
1 新曲
2 新曲
3 新曲
4 新曲
5 神のカルマ
6 生活
7 天才
8 落堕
1曲目、これは知らないイントロだ、、、
既存曲の違うアレンジなのか??? いや、新曲だ・・・!!!
2曲目、これも知らないイントロだ、、、
既存曲の違うアレンジなのか??? いや、新曲だ・・・!!!
やばい、これは、シロップの新曲祭りだ!!!
ライブでいきなり誰も知らない新曲を何も言わずに連発するやつだ!!!
シロップが2005年頃によくやっていたアレである。あのときのことを思い出す。なんとかメロディーと歌詞を覚えて帰ろうとした、あのときのことを。それを2023年にまた体験できるとは、、、感無量だ。
五十嵐が「全部新曲やりまーす。嘘、あと2曲やります」と言う。
あと2曲も新曲あるんか!!!すごいぞ五十嵐!!!
3曲目の新曲は、ベースがかっこよかったのと、「子供部屋おじさん」っていう歌詞が印象に残っている。
4曲目の新曲は、なんかちょっとだけアートスクールっぽさを感じた。「つまらない君が好きだった」「だらしない君が好きだった」「開き直る君が好きだった」「金がない君が好きだった」「妬まれる君が好きだった」と、
同じメロディーを繰り返すのが印象的。
あと、どの曲か忘れたが、「遊んで暮らすために働いている」「半年で本性バレる」という歌詞もあった気がする。
その後は、『神のカルマ』→『生活』→『天才』→『落堕』というぶち上げ曲連発。木下理樹の誕生日だというのに、しっとりした曲は一切なしで、MCもなしに激強曲を叩きつける、、、と思ったらラストの『落堕』で曲に乗せて「木下理樹誕生日おめでとう!!!」と五十嵐が叫んだ。
なんだその粋な祝い方!!!惚れてまうやろ!!!私が木下理樹だったらもうシロップにメロメロだ!!!
3人の演奏は、対バンイベントでワンマンより短い時間だからか、いつもに増してバキバキで、なんか不思議と POLYSICS との同世代感というか共通項を見た気がした。
そしてトリは、ART-SCHOOL !!!!!!!!!!!!!
セットリスト
1 Moonrise Kingdom
2 アイリス
3 EVIL
4 foolish
5 クロエ
6 プール
7 サッドマシーン
8 Just Kids
9 ロリータ キルズ ミー
10 FADE TO BLACK
11 Bug
アンコール
12 スカーレット
13 ニーナの為に
久しぶりに見た ART-SCHOOL、びっくりした。轟音シューゲイザーバンドやん。この日は転換でずっと My Bloody Valentine がかかってたんだけど、まさか ART-SCHOOL がここまでマイブラかってぐらいのシューゲイザーになっているとは思わず、本当に驚いた。笑っちゃうぐらいの迫力で、やっぱり藤田勇のドラムと中尾憲太郎のベースが合体するとここまで凄いことになるんか、というのを目の当たりにした。
始まりは『Moonrise Kingdom』で、この曲の「エーテルを感じたんだ」っていう歌詞に私はずっと「?」って感じだったんだけど、この日のライブでその意味が完全に分かった。なんてことはない、シューゲイザーを聴いているときに感じる、今この瞬間だけが拡大されて宇宙まで届きそうになる、あの感覚のことだったのだ。
そんで『EVIL』でもう一気にぶち上がり。だってこれ、初めて上京してきた2003年の春に4曲入りのシングルでリリースされたやつで、私の東京生活の始まりの曲だったのだ。いや、まさか、それが今日この迫力で聴けるとはね。めちゃくちゃかっこよくて、安心したし、私の中の ART-SCHOOL が更新された。
そこからも思い入れのある曲ばかりで、ずっと夢中で聴いていた。
夕陽ポプラテニスコートで何かが振り切れてしまうなんて当然だろ、ART-SCHOOL好きなら。
『プール』が聴けたのも、ほんとにうれしかったなあ。
最新の『Just Kids』や『Bug』が、2000年代初頭の曲の中に挟まっても違和感がなかったのも良かった。
木下理樹は、何度も POLYSICS と syrup16g と 今日来てくれた人に感謝を述べていた。
それから、「ライブが始まる前に syrup16g の楽屋に行って、五十嵐さんに『今日何やるんですか?』って聞いてセットリスト見せてもらったら、俺シロップすごい好きだから曲全部知ってるはずなのに、知らない曲が並んでて、『え?』って思ってたら、五十嵐さんが『新曲だよ。誕生日プレゼント』って」と言っていて、「なんそれ!!!惚れてまうやろ!!!」って再びなりました。考え得る限りこの世で最高の誕生日プレゼントだね。木下さん、本当におめでとう!!!
ギターの戸高さんは、「恥ずかしながら久しぶりにシロップのライブを拝見したんですけど、いきなり新曲で、すごいヒリヒリしてて、、、飴と鞭がすごい。シロップのお客さんはどういう気持ちなんだろう。シロップレベルになると、こういうプレイなんですね」みたいなことを言っていて、そうですね、こちとら6年間放置プレイとかありましたからね、、、って思いました。あと、戸高さんが「アートに入った時に初めて買ったエフェクター持って来ました」と言って『スカーレット』が始まったのも感慨深かった。
ラストは『ニーナの為に』で歓喜。ええ曲や。。。
昔の ART-SCHOOL はライブに波があったから、今回もそんなに期待してなかったんだけど、本当にいいライブだった。
木下さん、誕生日おめでとうでした!!!いつまでもお元気で!!!
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