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Op.37 水面の反映に寄せて
Dienstag, November 20
台湾二日目は、高鐵に乗って台北から台中に向かった。
日本人だから漢字からちょっとは推測できるだろうと油断していた。予測のつかない発音と、どれも同じに見えてくる現象。そこそこ迷ったけど、自分たちで何とか到着できた喜びは大きかった。
宮原眼科でおいしーいチョコレートアイスとチーズケーキを頬張って半袖が心地よい気候を楽しんだ。ちっともカタコトじゃない、完璧な日本語のメニューがある上に店員さんも流暢に笑顔で対応してくれた。あれこそがプロだ。学び。
事前に予約したツアーの集合場所に向かおうとバス停へ。でも来るバス行くバス、どれもこれも番号も経路も違ってちょっとの不安が募る。これが海外旅行の醍醐味?
それっぽいバスに乗ったら、ひっくり返りそうなほど揺れるし、ぎゅうぎゅう詰めだし、友達はおばちゃんから中国語でゔわーーって話しかけられて(???)な顔してたし。日本人顔な私は得をしたのか否か。
ツアーは、台中国家歌劇院から彩虹村に行った後に、高美湿地へ行くプランだった。
高美湿地、写真じゃ伝わらないこの色調。
こういう景色を観て、芸術家は作品にしていったのか。なんてそれっぽいことを思ったりした。
自分の名前の由来をぼんやり浮かばせてみたりもした。
“明日に期待をさせるような、人に感動を与えられる人に”って想いを込めて付けてくれたらしい。おじいちゃんと母が。
私が背負うには重すぎる気もするけど、こんな人になりたいな。頑張りたいな。
考えてみれば、今まで音楽をやってきたのも、これから就く仕事も、“人の心を揺すって人生を動かしたい”がゆえの選択だ。
もしかしたら私は、生まれながらにして人に尽くすことで自分を活かす人間なのかもしれない。