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ワイナリー訪問記「224winery(小豆島)」

2024年11月24日、小豆島にある「224winery」の新酒祭り2024に訪問しました。

天候にも恵まれ、高松港を出発した船のなかでは、期待に胸が膨らみ、一緒に同行した友人との会話が盛り上がります。

本記事では、小豆島初のワイナリーである「224winery」の魅力と、各種ワインのテイスティングコメントをお届けします。

「224winery」について

「224winery」は、2022年夏に誕生したばかりの小豆島”初”のワイナリーです。

大阪の有名なワイナリーでの修業を積んだオーナーが、小豆島の魅力をたくさんの方に届けたい、という気持ちでオープンされたこのワイナリー。

ぶどうの栽培から醸造までを一貫して自社で行っているワイナリーです。

フラッグシップのワインは「島シャン」
デラウェアとシャルドネをブレンドし、シャンパーニュと同様に瓶内二次発酵で造られるスパークリングワインは、微かに塩味を感じる瀬戸内海を彷彿させるような味わいです。

そのほか、大阪などの契約農家から仕入れたぶどうを仕込んで造るワインもあり、バラエティ豊かなワインのラインナップに、期待で胸がはずみます。

多方面からのアクセス方法

高松方面からは、高速艇に乗り35分で土庄港から車で10分ほど、兵庫県からは姫路や新神戸港からフェリーが出ていて、それぞれ福田港と坂手港に到着します。

最も近い港が土庄港と伺い、わたしたちはレンタカーを借りて島を周ることにしました。

予約していたレンタカーのお店につくと、県外から来たわたしたちのためにアレンジしてくれたかのようなオリーブ色のかわいい車が迎えてくれました

オリーブ色のレンタカー

その色合いに、ますますワイナリーへの訪問へ胸が高鳴りまるわたしたち。

海沿いの素晴らしい景色を見ながらドライビングを楽しんでいると、港から10分ほどで、あっというまに「224winery」に到着しました。

新酒祭りのフードブース

ワイナリー前に仮設された手作り感あふれるテーブルや椅子、また、小豆島のおいしいものを集めました! と参加されているお店の料理も紹介します。

手作り感あふれるワイナリー
「224winery」の入り口

おいしいワインのおつまみとして、最終的にほぼ全てのお店の料理を堪能しました(笑)

切り立て生ハム
オーダーしてすぐに切り分けてくれます
たっぷり野菜のキッシュ
オリーブの食べ比べ
おつまみBOX

驚いたのが、まさかの小豆島のたこ焼き

ん……たこ焼き?となったあなた、わたしも全く同じ反応でした(笑)

しかし、詳細を伺ってみるとそこはやはり小豆島、なんとオリーブオイルで焼いているたこ焼きなのだそう!

これは食べてみる一見の価値あり! ということで、もちろんたこ焼きもいただきました。
一般的なたこ焼きよりもさっぱりしている印象で、パクパクと箸をすすめてしまいました。ごちそうさまです!

まさかのオリーブオイルで焼いたたこ焼き

ワインテイスティング

では、ここからは、新酒祭り2024でいただいたワインについてご紹介します。

当日は、ワングラスごとのキャッシュオンと、3杯セット、コンプリートセットの3種からテイスティングワインを選ぶことができました。

同行していた友人が運転手のため、遠慮をして最初は3杯セットを選びましたが、やはりせっかく小豆島まで来たのだから全種類飲みたい! と思い直し(笑)友人に許可を取って、全種類のコンプリートセットに途中変更させていただきました。

ワイナリーの方にも支払い方法などご迷惑をかけて申し訳ありませんでした。次回があれば、迷わずコンプリートセットを選びたいと思います!


最初にいただいたのは小豆島の名前が入ったその名も「小豆シャン」

ぶどう本来の優しい甘さを香り 、はちみつレモン白や黄色の花フレッシュな洋梨。
アタックは細かい泡、最後に苦味を感じ口中をまとめてくれる、食事にも使いやすそうな白のスパークリングワインでした。

2杯目から、コンプリートセットに変更(笑)
いただいたのは、すでに限定本数が売り切れてしまっている「JADE」

こちらは、小豆島産のシャインマスカット100%で造られている贅沢なスパークリングワインです。

ぶどう本来の香りは甘く、シャインマスカットのピュアな雰囲気が全面にでていますが、なんと味わいは辛口ドライ。微発泡のペティヤンが穏やかな酸味をつつみこみ、何ともバランスよい仕上がりでした。

3杯目は「ソーヴィニョンブラン」

海外のソーヴィニョンブランよりも素朴な印象で、ぶどう本来のピュアさや優しさを感じられる1本でした。

4杯目は「ヌーヴォー」

ぶどうの素直なジュースを感じられる優しい味わい。ざくろみたいな柔らかい酸がエレガントな雰囲気。亜硫酸等不使用で今しか飲めない限定品です。

5杯目はヤマブドウ感を感じさせる優しい味わいのプティヴェルド。味わって飲んでいたところ、写真を撮るのを忘れてしまいました泣

6杯目は気を取り直して「KORO」

小豆島産のぶどう、ビジュノワールから造られた「島ルージュ」のシリーズです。果実の瑞々しさを感じられ、タンニンが強くないため、ワイン初心者にもオススメしたい1本でした。

7杯目は「メルロー」

日本メルロー特有の軽やかさを感じる1本。良い意味で絞りたてのざくろジュース100%のような濁りが旨みを引き立てていました。

8杯目は7杯目と同じく「メルロー」の樽熟成。

ほんのりスパイシー感、ボルドーワインのようなどっしりとした力強さも感じられて、バランスの良い1本でした。

そして最後の9杯目は「木樽カベルネ」

カベルネソーヴィニョンとしては軽やかなスタイル、少しヤマブドウ感も感じられ、少し冷やして飲んでもおいしいかも、と思いました。
今飲んでも十分おいしいですが、飲む数時間前に抜栓しておくとより香りと味わいが開くのではないか、とたまたまご一緒した専門家の方からアドバイスをいただいたので、またの機会にぜひ楽しんでみたいと思います。

まとめ

「224winery」は、小豆島初のワイナリーということで注目を集めるワイン生産地。瀬戸内海を見下ろしながらいただくワインは最高で、まるで海外にいるような感覚さえ覚えました。
ワインのバラエティも豊かで、単一品種からブレンドまで様々な味わいを楽しめ、これからますます楽しみなワイナリーのひとつです。

今回の訪問にあたり、アクセスや宿泊先など情報が少ないかったため、ご迷惑を承知で何度かワイナリーの方にご連絡していたのですが、その対応が大変丁寧で、そういったところもきっとワインの味わいやワイナリーの雰囲気に反映されているのだろうと思いました。

温かく迎え入れてくださった「224winery」の皆さま、ありがとうございました。ぜひまた伺わせていただきます。

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かおりん
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