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キャリアビジョンってどうやって考えるの?
先日、キャリアビジョンを考えるというテーマでセミナーを行いました。
・グローバルに活躍するエンジニアになりたい
・地元で地域活性化に貢献する仕事をしたい
・自分のブランドを立ち上げ、クリエイティブな仕事で生計を立てたい
・教育業界で、次世代を育てるカリキュラム開発を行いたい
・フリーで自由なペースで働く、ライフスタイル重視のキャリアを築きたい
・健康・ウェルビーイング分野でキャリアを築き、人々の健康改善に寄与したい
こうした自分のありたい姿を考える、キャリア開発では基本の視点なんですが、ただこれが、急に問われてもなかなか難しいですよね。
考え方は色々あって、「これまでのキャリアを振り返りながら、モチベーションがどう動いたか、自分は何をすると・何があると生きがいに感じるか」などを考えるワークは一般的なんですが、今日は下記のやり方も紹介します。
「どうありたいか」の逆=「今、何に困っているか、苦労しているか」
から考え、「それがどうなっていたら良いか」という「対極思考」で
考えてみる。
①今、困っていること・苦労していること
②それは、どうなったら良いか⇒これが「キャリアビジョン」へ発展します
③そのために、今日から何を始めたら良いか
みなさんも、書き上げてみてください。
いますぐ転職したいとか会社を辞めたい人は、この①がたくさん出てきます。(現状満足している人や、仕事について深く考えていない人は、あまり出てきません)
さらに、この①から②に発展させる際に、どうしても自分中心のわがままを願望として書いてしまう人がいて、自分の中でもしっくりといくキャリアビジョンを描けないという人も多いです。
どういうビジョンが正解というものはないですが、中長期の自分のありたいビジョンは
・将来どうしようという漠然とした不安がなくなる
・苦しいときもそれのために頑張れる、踏ん張れる
・そういう将来を描いているので、努力過程・成長過程も楽しめる
・ワクワクの未来があるから日々の充実感を得られる
・近づいていくことで達成感が得られる
そういうものが良いと思います。
そして、あまり固定し過ぎず、進みながら柔軟に加筆修正変更しても良いでしょう。
私の定義では「わがまま」とは、相手の都合を考えず自分勝手に振る舞うさま、そのときの自分の気分が中心の状態をさしていますが、
それが人の迷惑になっていると問題です。
自分の理想像が、わがままになっていないかは、どう判断するのか。
また、仮にわがままだったとして、キャリアに正解があるわけではないので、わがままに書いていること自体が、良いだの悪いだのと私は判断しませんが、本当にそれが目指すべきワクワクのビジョンなのかは、再度下記のポイントを踏まえて考えてみると良いでしょう。
1. 自分だけの視点で見ていないか、他者や社会との関わりも考慮しているか
人は他者と関わり、価値を提供することで「自分がここにいる意味」を感じやすくなります。周囲から迷惑がられるよりも、自分が必要とされ、仲間の役に立っているという実感を得られたら良いなという気持ちはないでしょうか。
わがまま: 自分の「楽」「快適さ」だけに焦点が当たりがちです。たとえば「楽して稼ぎたい」「自分が言われたくないことは一切聞きたくない」など、自分中心の発想が多いです。
考慮にいれたい視点: 自分の価値観や目標を叶えるために、他者や社会とどう関わり、貢献していくかも視野に入れると良いでしょう。例えば「自分のスキルを高めて多くの人に役立ちたい」といった、自分のやりたいことが他者にもプラスになるような視点が含まれます。ざっくりとでも、こういう人のためになりたいと思い描ける対象はありませんか?
2. 具体的な中長期の行動計画があるか
思い付きで始めて、一発逆転で明日にもゴールにたどりつくことはなく、描いた像に着実に近づいていくことが一般的です。やってみてイヤだったら辞めれば良いという考えも一理ありますが、最初から無計画で始めれば、辞める可能性は高まってしまいます。
計画的に目指す意思があれば、ちょっとした試練がきても踏ん張れます。
この過程で、着実にできることや視野が広がり、結果として新しい仕事や働き方を考えるきっかけにもなり、自分がまだ気づいていないキャリアパスを手にいれることがあります。
わがまま: 無計画だったり無謀な計画で、計画実行に対して努力が伴わないことが多いです。短期的で、「自分の都合の良いように」イヤなら辞める、という発想が強いです。
考慮にいれたい視点: ビジョンの実現に向けて、「何をすべきか」「どう成長するか」といった具体的なステップを踏むことが考えられています。たとえば「成長するために新しいスキルを身につける」など、実現に向けた行動を意識しています。段階を踏んだステップを作れると実現しやすいです。
3. 自己理解に基づいているか
誰かの模倣(マネ)をして生きていくだけでは、自分らしく納得の人生が過ごせません。参考にすることはとても良いので、その生き方の何がどうして良いと思ったのかを言語化してみましょう。さらに、自分の特性を生かして、無理がないか、もっと自分らしく自己実現できる領域がないかも考えてみると良いでしょう。
わがまま: 自分の本当の価値観や強み、弱みを深く理解せずに、「こうしたい」という一過性の感情だけで考える傾向があります。
考慮にいれたい視点:自己理解が深まった上での目標です。自分の強みや価値観をもとに、自分に適した道を見極め、それを実現するための目指すべき方向性が明確にされています。
自分はどんな人間で、どんな強みがあって、どういう考え価値観を大事にしていきたいのか。それはどんな環境・仕事・人間関係が合いそうか、中長期の視点も視野にいれてキャリアビジョンを作れると良いでしょう。
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HP:インフィニティ キャリアコンサルタント
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