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落ち込んでいる相手にどう声かける?
年末は色んなところでくじ引きがやってますね。
複数枚チケットが集まったので、子供に引いてもらったとき、
ハズレが10枚出て、大量のポケットティッシュと引き換えられました。
ぴょんぴょん飛び跳ねて「あーーー」と言いながら、強がって笑っている子供ですが、すごく悔しいし、恥ずかしいし、いろんな感情が溢れています。
親の対応の差から、相手に与える影響を考えてみました。
「え?全部ハズレ?何やってんのー!」
感情の爆発的表出: 受け手の不満や怒りを表現するこの反応は、期待外れの結果に対する失望感を直接的に表しています。
与える影響: 周囲の人々に不快感を与え、子供にも「失敗は怒りに繋がる」というメッセージを無意識に伝えてしまうかもしれず、たかだかガラポンくじと言えど、控えたい言動です。
「ああ、残念。悔しいね。」
認知的受容: 期待に反して結果が得られなかった相手の状況を認めつつも、自分の感情と共に冷静に表現している反応です。傾聴を学んでいる多くの人がとる対応です。
与える影響: 子供に対しても、感情を適切に表現する方法を学ばせることができ、健全な感情表現のモデルとなります。ただ、ここからさらに受容の技術を発展させられると良いでしょう。
「大丈夫大丈夫!どうせ当たらないから!」
リフレーミング: 悪い結果を受け入れ、落ち込んでいる相手を慮り、なだめてあげようと一見ポジティブなリフレ―ミングです。しかし、潜在的には「諦め」に近い心理が隠れています。
与える影響: ケースによって使い分けないと、子供に対して「結果が良くなかった時に前向きに頑張らなくていい」と誤ったメッセージを送る可能性があり、意欲や挑戦する気持ちを失わせることに繋がりかねません。「どうせ」という表現は要注意です。
「おっ!ちょうどティッシュ欲しかったんだよ、サンキュサンキュ(笑)」
共感的な態度: ハズレに対してポジティブな面を見つけ、起こっている事象全てを受け入れる姿勢を示し、ユーモアを交えた反応です。予想外の結果に対して柔軟な受け入れ態度を示しています。
与える影響: 別の視点から見て、得られたものを前向きな気持ちに転換する良い方法です。コミュニケーションにおいても、ポジティブな反応は周囲を明るくし、良い雰囲気を作ります。
「コロンコロンって回すの、面白かったね、くじ引き。またやろう」
内発的動機付け: 結果に関わらず、その過程自体に楽しさや価値を見出す反応です。プロセスを重視する心構えが表れています。
与える影響: 子供に対して「過程を楽しむこと」の大切さを教えることができ、自己成長や楽しさを感じながら学びを深める姿勢を養うことができます。
以上のように、ただの無料のくじ引きですが、ふとした瞬間に出る反応が、相手に与える影響が少しづつ変わることが分かります。
ポジティブな反応や、傾聴のテクニックをいくら頭で習っていても
こうした些細な瞬間にさらっと出せるかは難易度が高く、まだまだ訓練が必要だなと思い知らされます。
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