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私っていくら?

私の友人はとても絵が上手です。最近は色々なデジタルツールを使ったイラストも趣味で描いているようで、その作品はとても素敵です。
「それを仕事にしないの?」と尋ねたことがあって、「私は、働いたことがないから無理だよ」という回答でした。

確かに絵の世界で食べていくのはとても難しいと思いますが、絵を描く仕事、デジタルペイントスキルの活かし方にも色々あります。

・LINEスタンプのデザイン
・SNSのアイコンやバナーの作成
・LP(ランディングページ)や広告用イラストの制作
・書籍やブログの挿絵
・グッズや店舗用POPのデザイン
・イラスト講座の開催、オンライン教材の制作
・有料ブログ記事の販売、アフィリエイト広告収入

さらに、ココナラやクラウドワークス、ランサーズなどのプラットフォームを活用すれば、フリーランスとして顧客から直接発注を受けることもできます。まずはこれらに登録し、小さな案件から始めてみるのも良いでしょう。また、作品をコンテストに出品したり、noteやブログで紹介してファンを作るのもおすすめです。
企業に就職するにも、アルバイトや未経験OKの求人にも幅広くまずは応募してみると良いでしょう。雇用形態不問で、実務経験を積むにはとても良い機会になります。お給与をもらいながら、仕事を通じてスキルを磨けて、人脈や実績を積める、一石二鳥です。

もちろん、「働きたくない」という気持ちが強い場合は無理する必要はありません。ただ、「自分の市場価値が低いのではないか」と悩み、一歩を踏み出せないのであれば、それは大きな誤解かもしれません。


今日伝えたいのは、これ以下の話です。

「私の市場価値はいくらですか?」という相談と似ていて、「あなた=人」に値段がついているわけではないということ。
これまで働いていなかったとしても、あなたが提供する「スキルや作品」に値段がつきます。
これはジョブ型雇用の考えで説明できます。

ジョブ型雇用では、「スキル×成果×市場ニーズ」が価値を決めます。
①スキルや専門知識:その人が持っている能力(例:デザイン力、プログラミング、分析力、営業スキル)
②成果や付加価値:そのスキルを使ってどれだけ価値を生み出せるか
③市場のニーズ:その仕事・成果物には、どれだけ需要があるか

つまり、「会社が求めるジョブ(仕事や成果)」に対して値段がついているのです。たとえば、500万円の価値がある仕事を完遂すれば、500万円の報酬が支払われます。一方、同じ人でも、別の仕事では700万円や300万円と評価が変わることもあります。
世界一の●●職人も、全く別の仕事ではその価値を発揮できません。
市場ニーズや仕事内容に応じて価値が変動するのが特徴です。

※金融業界で2000万円近く稼いでいた方がリタイアして、未経験でキャリアコンサルタントになった私の知り合いは、今は、年収300万程度でお仕事をなさっています。彼女の価値が下がったのではなく、未経験分野でのスキルが、今はまだこれくらいの価値ということなのでしょう。
「昔なら金融セミナー開いて1回20万円以上はもらっていたのよ。私に、こんな時給でやらせるの?」なんて言いません。
もちろんキャリアコンサルタントは稼げない、ということが言いたいのではなく、この業界でも2000万以上稼いでいるトップコンサルタントもいますので、あしからず。


一方で、タレントや有名人であれば、別です。彼らはその人自身がブランドとなり、「存在自体が価値」です。

・そのタレントが出演するだけで視聴率が上がる
・そのアスリートが所属するだけで、宣伝効果となりグッズが売れる
・その起業家が推すだけで、注目度が上がる

もちろん、こうしてブランド化されるまでには、個人のカリスマ性や影響力、努力の積み重ねがあります。ただし、こうした「個人に値段がつく」ことは、非常に限られたケースにしか当てはまりません。

時給換算して高く稼げている人は、「その分野で稼げる価値が高い」のは事実で、とても立派ですが、異業種の方や時給が低い人と触れ合うときに、「人間の価値」として比較してほしくないですよね。


「●●会社で何年の経験がある」「どこどこで、●●の役職を担っている」と、所属のブランドや看板、役職や過去実績にこだわるよりも、
「これからの市場で評価されるスキルや成果を持っているか」に現在・未来に焦点を当てて、思い切ったキャリア形成をしていくことが重要なんじゃないかと思います。

一流企業の役職者は、企業や役職がすごいということよりも、そこで求められた大きな仕事を収められるだけのスキルが、その市場ではすごいんだと思うので、その点を棚卸ししてみてください。

いずれにせよ、どの分野での市場価値をあげたいのか。そのために、どういうスキル・経験をつけたら良いか、考えてみましょう。
年収が下がった・上がったで一喜一憂するのも分かりますが、それを自分の励みの1つにして、過去にとらわれすぎず、
何歳になっても自分次第で変えていくことができますので、自分らしさを追求していきましょう!

※ご自身のキャリア相談はもちろん、キャリア支援者側のご相談、人事ご担当者様、教育担当者様のご相談もたくさん承っております。
大手企業や教育機関等に導入していただいている高額プログラムも、オリジナルにご予算に合わせて企画・ご紹介いたします。
まずは、お気軽にご相談くださいませ。
HP:インフィニティ キャリアコンサルタント

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みるふぃーゆ
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