面接官トレーニング
面接官向けの研修を長年やらせていただくと、たった5分のロープレでも上手だなという人がいます。総じて下記の特徴があるように思います。
主に2点で、それぞれの構成要素も展開します。
・「見極め力」=質問力×評価力
・「魅力付け力」=応募者理解×企業の魅力ポイントの引き出し×表現力
さらに細かく「質問力」にも、論理思考力やノンバーバルなコミュニケーション力などが含まれてきますが、これらが揃っていると、短い面接時間でも「この応募者はこういう人。ここが課題で、ここが自社に合っている。だからB+で内定。」と結論が出せる。
もちろん、「なぜならば、、、」と論理的な理由まで解説できる。
その上、「ただし、●●の点で入社の判断に悩むだろうから、こういうリクルーターフォローが必要」と今後の採用成功に向けた具体的アクションまで言い当てられることができます。
これらを面接力と定義づけるならば、上手い面接官は、これらを習得できていて且つ、相手から好かれる人柄やビジネススタンスなどがベースにあり、これまでのビジネス経験や実績までが嫌味なく垣間見えます。
こういう人は、面接が上手だと瞬間で分かります。
人材紹介や派遣会社のキャリア支援者も、全く同様で、1回の短い面談の中で、応募者のことがよく分かり、適した企業に無理なく確実にマッチングしていきます。
「見極め力」を高めるなら、質問を論理的に多角的に投げかけましょう。
・5W3H
・STAR(Situation状況、Task役割、Action行動、Result結果)
・結果/プロセス
・実績/想い
・過去~現在~未来
・強み/弱み
など、自分の質問に偏りや癖がないかチェックしましょう。
収拾できた情報を、正しく「評価」をするためには、改めて自社の評価基準を体系立てて理解しましょう。
・評価3と4の違いを言語化できるか?
・3の人は、仮にどうだったら4になるのか?
・合格はどのラインからか?総合的な判断とはどういうことか?
同じ人物を複数の面接官でジャッジしてみたり、自分の評価基準が曖昧/厳しすぎる/甘すぎることがないか、ただ自分と合うかどうかだけで判断していないかも振り返りましょう。
「魅力付け」は、そもそも応募者の軸やキャリアビジョンを理解しているか。
そういう志向性の人には、自社の何の話を訴求したら良いのか、引き出しをたくさん用意しておきましょう。誰に対しても自社の素敵な福利厚生や休暇制度を訴求している場合、そこに価値を置いていない人なら、その魅力トークは単なる自慢話として聞こえて意味がありません。
もちろん、仕事の面白みややりがいも、淡々と棒読みで語っても響きません。
「誰に×何を×どう 伝えるか」をそれぞれ科学しましょう。
※別の記事で、これら各スキルをさらに細かく解説して、トレーニング方法も展開していこうと思います。
面接官に初めてアサインされたけど、何をしたら良いのか分からない方や、
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