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#映画感想文 「戸田家の兄弟」 小津安二郎の正義感あふれる家族映画

映画のあらすじ wikiより引用
戸田家の当主が亡くなり、借財の整理に本宅などを処分することになった。母と三女の節子は、当分の間長男の進一郎の家に身を寄せることになる。次男の昌二郎は、自分のことは心配ないと兄に告げ、天津へ旅立つ。母と節子は、進一郎の妻から冷たくされて長女の千鶴の家に移る。しかし、そこでも邪険にされたので、2人は別荘に住むことになる。帰国した昌二郎はそれを知って、兄弟たちの不人情を厳しく批判する。彼は、母と節子を連れて天津へ行くことにするのだった。

引用終わり

ともかく、日中戦争って、、すごい昔ですが、日本人ってこんな豊かだったのかと思うのですが、上流階級の話かなと思います。
これは東京物語と同じようなプロットで父親が死んで、実は父親が保証人になっていたおかげで家は借金に追われ、家を手放し、母親と三女は兄弟の家を世話になりながら、回るのですがその先々でひどい目にあうという、なんというか、シンデレラ的な話だったりします。
まず、高峰三枝子がとても綺麗で品があって、それだけでホクホクと日本人って、品があったようよねと最近の河合優実とか本当に品がなくて、嫌いと思いました。気が触れた感情のブレが激しい人間を演じることになんの意味も見いだせないです。
この時代の日本人の美しさ。
高峰三枝子は意地悪されても全然、それを言いつけたりとかしないんです。
今の時代だったら、大騒ぎしそう。。
母親とふたりで耐える。それで働きたいというと姉から、そんな恥ずかしいことしないでと怒られる。
ひどい話です。
佐分利信がかっこいいんです。
結局、父親の1周忌で集まった親族に佐分利信が、こんな理不尽な扱いなんてないといって母親と妹を引き取るといって、高峰三枝子はうれしくなって友達を兄のお嫁さんにどうかなといって勧める。はずかしくなって佐分利信が海岸に飛び出していくというところで映画がおわります。
おしゃれです。
正義感とおしゃれが同居している映画だと思いました。