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映画感想文「ジャージー ボーイズ」クリント・イーストウッドがつくる意味を考える。よくできてる。

なぜ、これがクリントなのかな。と思いつつ、、本当によくできてるって思った。

ブロードウエイの大ヒット作品を映画化。

「君の瞳に恋してる」というと「THE DEER HUNTER」で、ロシア系の鉄工所に勤める出征前の主人公たちがバーで大きな声で歌うシーン。なんと、クリストファー・ウオーケンがうたっている「君の瞳に恋してる」がわたしははじめて、みたもの。
すごい影響受けた。そして、THE DEER HUNTERでオスカーをとったクリストファー・ウォーケンが登壇するときにかかっていた曲がこの「君の瞳に恋してる」でした。
そのときの映像は、こちら
クリストファは、トニー賞受賞の歌って踊れる役者であることも忘れちゃいけない。

Four Seasonsは、なんとBeatlesが生まれる前はもっとも人気があったグループだったらしい。

よくあるバンドが生まれて、だめになってというような音楽映画なんだけれど、チンピラだった彼らが才能あるメンバーが参加し、対立が生まれて、ダメダメなオリジナルのバンドメンバーがどんどん、問題をおこして、ということで、事実に基づいているだけあって、おもしろい。

この問題メンバー ピートはなんと、ジョー・ペシーの今の付き人というのがすごいし、ジョー・ペシーがFour Seasonsにボブ・ゴーデォを紹介したというすごさ。

そして、このボブ・ゴーディオは、かの有名なタモリ倶楽部の「Short Shorts」をつくったひとって初めて、知った。

いろいろな面白さがある。フランキ・バリを演じたジョン・ロイド・ライトは、トニー賞も受賞している。舞台と映画両方の主演を務めた。本人に似ているだけではなく、演技も歌唱力もすごい。こういうひとがいるからアメリカ映画の層の厚さを思う。

この映画は、すごいなと思うのは、有名なのはクリストファ・ウォーケンだけというのがやはり、いいですね。

Jersey Boysは、Jersey Girlsからきてますね。Jersey Girlsとは、派手な衣装のモディコンでもった髪型のひと。いかにも、キャバレーとか水商売っぽい女性のひとのことです。彼らのいかにも、あだっぽいファッション、派手なアクションとか、本当になんともいえないあだっぽさ。これが、かっこいい。

この映画は、いろいろ描いているけど、やはり音楽への思いを伝えているとおもう。
どんなことがあっても、音楽は裏切らない。仲間が裏切り、娘がドラッグ死んでしまったとしても、自分を救ってくれるのは音楽なんだという思い。

音楽への情熱がすごい。

ドサ回りしながら、実力をつけていくのがアメリカのショービジネスなんで、本当に演奏がうまい。

まさに芸能界!という映画で、音楽と人間模様が楽しめる最高のエンターティンメント。

これをクリントがつくったというのがやはり、意外なんだけど、クリントってすごいなと思います。クリントは音楽のセンスも抜群。すごくよかった。

秀逸なのは、エンドタイトルロール。これほど、かっこいい最後をみたことない。