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#映画感想文 「麻雀放浪記」鹿賀丈史と加藤健一がかっこいい。非情な世界で生き抜く勝負師たちの生き様
あらすじ(eiga.comより引用)
阿佐田哲也のベストセラー小説「麻雀放浪記」の第1部「青春編」を実写映画化。敗戦直後の東京を舞台に、勝負師たちとの出会いを通して人生を学んでいく青年を描く。イラストレーターの和田誠が初メガホンをとり、「野菊の墓」の監督・澤井信一郎と共同で脚色。終戦後も学校へ戻らず無為な日々を過ごす青年・哲は、勤労動員の工場で働いていた時に博打を教えてくれた上州虎と再会する。虎に連れられてチンチロ集落を訪れた哲は、そこで出会ったプロの勝負師・ドサ健に、強烈な対抗心と奇妙な友情を抱く。数日後、哲はドサ健と共にアメリカ兵相手の秘密カジノへ繰り出すが……。真田広之が主演を務め、鹿賀丈史、高品格、大竹しのぶらが個性豊かな登場人物たちを演じる。
引用終わり
実は観たことがなく、観たいなと思って観てなかったけど、映画評を観て、やはり観なきゃと思って、Primeで観ました。
まず、映像美にやられた。昔のロッセリーニ並の静謐さ、絵画のような画作りにさすがイラストレータだなと思った。
物語もかっこいい。若者が大人になっていく様を描いているけど、この非情な戦後の勝負師の世界のなかで女を好きになり、色々なことを学び、落ちていく人間を見ながらも、自分自身でありつづけるということの尊さみたいなものも感じる。感情に流されてもいけない。でも、「ひどいよ」と意見する気持ちも忘れない。純情であって、自分を流されず生きていくことの綱渡りな環境をみても、主人公のぼうや(真田広之)の立ち位置がいいなと思う。
わたしは勘違いしていて、ぼうやが恋する女が大竹しのぶ演じる、真由美だとばかり思っていたら、なんと、彼が恋する女性が加賀まりこと知って、びっくりでしたが、加賀まりこが綺麗すぎて、納得。
ドサ健の鹿賀丈史がかっこよすぎて、、びっくり。でも、もっとかっこいいのが加藤健一演じる女衒の達。
マユミを演じた大竹しのぶもよかったけど、この役を演じるのは原田美枝子がいいかなと思ってみてました。
名古屋章も名演だった。ともかく、濃い日本映画。こういう映画つくれるひとがいま、日本にいないなと思った。
それが正直な感想です。