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TVドラマ 若い大女優 ケイト・ウィンスレットの代表作 「ミルドレッド・ピアース」
ケイト・ウィンスレットという誠に稀有な演技派女優。
わたしは、メリル・ストリープよりも彼女が好き。メリル・ストリープは自分に合わない役でも、無理にやろうとして、すごい努力でその役をこなしてしまうけど、本当は別のひとがやったほうが映画として、遥かによかっただろうにと思う映画がたくさんあります。
まず、「ソフィの選択」。これはポーランドの無名の女優にやらせようとしたのに、彼女がしゃしゃりでてきてどうしてもやりたいといって奪ってしまいました。確かにアメリカ人でポーランド人を演じたから、偉いかもしれないけど、どうなの?と思いました。これでオスカーを手にしたけどね。
それから、「マディソン郡の橋」。これも全然、だめ。最初はジェシカ・ラングとサム・シェパードの予定だったのに、彼女がしゃしゃりでてきて、ジェシカがおろされ、そしたら、サムが降りて、なんとクリント・イーストウッドと共演するはめに、、まったく色気のないふたりの共演に全員が興ざめしたわけです。メリル・ストリープといえば、「マンハッタン」のウッディ・アレンのレズビアンの元妻の役、「ディア・ハンター」のふたりの男性でゆれるいじわるっぽい女リンダ。これがいいですね。本当にきれいでした。
メリルの代表作は「クレイマーvsクレイマー」だと思います。と話しが長くなりましたが、
そんな演技派の神様、メリルがアメリカにいるとするのなら、英国には、自然な演技派女優で美しいケイト・ウィンスレットがいると思います。彼女は、本当に自然ですし、役作りも無理がないですし、天才肌のような突飛な演技ではなく、自然に役をこなし、作品選びもとてもうまいです。着実にキャリアを積んでいるので、将来メリルを越えることは可能です。
映画のひとですが、今回、初めてテレビドラマに挑戦しました。それが、「ミルドレット・ピアース」なんですが、これが本当におもしろく感動しました。
話しは、大恐慌時代、みんなが貧困にあえぐ時代に倒産を経験し、ダメな夫と離婚をして、子供をひきとり、主婦から事業家になっていく女性を描くのですが、事業をして女性が自立していくということがテーマではなく母と娘の確執を描いています。
事業家の妻だったミルドレッドは、夫の事業が失敗し、倒産の憂き目にあいます。そんななかで働かず、浮気をされて堪忍袋の緒が切れて、夫とわかれて子供をひきとり仕事をさがしますが、主婦だった彼女にまともな仕事もなく、ウエイトレスをすることになります。そこから、手作りのパイをつくって、近所で売り始めたら、とても評判になり、レストランを経営することになります。すべての苦労は娘のためなのですが、ウエイトレスやレストランを経営している母を娘はまったく尊敬せず、好き勝手にひどいことばかりをいいます。才能もないのに、ピアノをやり、母の事業を馬鹿にしたりと悪魔のような娘です。実業家として成功してミルドレッドは、貴族のはしくれのようなアスコットの選手と恋に落ちるのですが、そのような恋に関しても、母を軽蔑しまりくります。
そんな悪魔のような娘を演じているのがレイチェル・イーバン・ウィリアムですが、ものすごい美人でとんでもない悪魔の娘をうまく演じてます。娘が愛おしく、苦労させたくない、どんなことをいわれても、娘だから軽蔑されても、嫌われても娘の援助をしつづけるミルドレッドなんですが、最後の最後には驚愕のラストがまってます。原作は、ジェイムス・ケインなので、ハードボイルドな感じなんですが、、この悪魔のような娘とけなげな母親の真っ向の対決がめちゃくちゃおもしろいです。
そして、このミルドレッドを演じたケイト・ウィンスレットが熟れた感じの女を魅力的に演じていて、お色気むんむんです。いい女ですね。。
ケイトの第二の代表作じゃないかなと思います。ケイト・ウィンスレットの代表作は、わたしは、「エターナル・サンシャイン」なんですけどね。
チャンスがあれば、ぜひ、みてください。