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#映画感想文 「追憶」 今、この歳でみて、再度思う、バーバラ ストライサンドのまずさ
時を経って見たら、バーバラ ストライサンドが少しはまともに見えるかと思いきや、そんなことはなく反対に、よく、こんな厚かましい女に言い寄られてロバート・レッドフォード結婚したなと思った。
こんな押し付けがましく迫って来て、「僕たちは合わない」というのに、詰め寄って別れない。少しはおとなしくなるかと思いきや、いつも自分が正しいと大騒ぎして、ムキになって大声で怒鳴る女をよくロバート レッドフォードは好きになったなと思う。
時を経って、観て今、さらにわかることとは、二人は結婚するべきではなかったけど結婚して幸せになれそうもなかったけど、別れるきっかけになったのはやはり格差と育った環境なのではと思う。
これだけ色々あって、乗り越えてきたのに、あっさり別れることになった二人。それも子供ができたのに。
色々なことがあってもケイティ(バーバラ)はハベル(レッドフォード)が昔の上流階級出身の美人と浮気をしたことが許せなかった。これが貧しい家の出身で美人であったら、きっとケイティは許したと思うし、私がいけないと思ったかもしれない。と思った。
ケイティは自分が生きて来て、一生懸命に積み上げてきたけど、自分の政治的な信念とか別ににしても、自分の人生を否定されたような気がしたのかもしれない。そして、自分の容姿に自信がないからこそ、美人の金持ちと浮気をしたというのが許せなかった。
そんな彼女の心情を理解すると同時にもう、彼女の自分を曲げない政治的な信念と絶対自分は正しいと思っているケイティを無理と思ったハベルは別れたいと思っていた。
たまたま、二人の限界が同時に一致して別れることになったのかなと思う。
彼が浮気さえしなければ、きっとケイティは政治的な思想は別にしても自分を押し殺しても一緒にいようと努力したかも。
再会のシーン、ケイティは未練たらたらだけど、ハベルは別れて正解だったというような顔をしていると思いました。
多くは別れた恋人同士は男の方が未練たらたらということが多いような気がするのだけれどこの、追憶に関してはケイティの方が未練たらたらという感じです。
それはそうです。ロバート レッドフォードですから、、
今回、今、この歳で映画を再度みて思うのは、このバーバラ ストライサンドの圧の強さです。これって普通は男性の役じゃないかな?と思う。はっきりいってブサイクで貧乏な女が金持ちでハンサムで才能もあって、性格もよくみんなに愛される存在の男性を手に入れるまでの涙ぐましい努力。。健気すぎるまでのアタック。そして、否定されても引き下がらない、この厚かましさ。これは普通の映画じゃないです。これをやったバーバラ ストライサンドはすごいかもと思いました。日本人には受けないけどアメリカでは受けたのかなと思う。
日本人はバーバラ ストライサンド、苦手だと思う。アメリカ人は好きですよね。
諦めない。自分と強く持つ、ちょっとかっこ悪くても考え変えない。ロッキー 女版みたいなところがアメリカ人好きなんですよ。
と思いました。