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バレエの話 「この身の程知らず」と言われた経験

バレエとは、なんでしょうか?なぜ、バレエをやっているひとは選民意識みたいなものがあるのでしょうか?と思うことがあります。
バレエをやっているひとはお金持ちが多いと思われます。私も小さいときにバレエを習いたかったけど、母が絶対に駄目といって習わせてくれませんでした。もう、この世にはいない母が認知症になって、施設にはいっているときに面接にいってずっと、一緒にすごしているときに暇な私は母の部屋でイザベル シオラヴォラのビデオを観て、ずっとバーレッスンをしていました。そのとき、母が「とてもうまい。様になっているわよ」と褒めてくれたことを思い出します。姉が恥ずかしいから止めてといっていたけど、母は私のバレエを褒めてくれました。そのとき母は、「バレエはすごくお金がかかるから、うちではとても無理だと思ったから、あなたに習わせなかった」と言いました。発表会があれば、すごい高い衣装代、出演料とか、そんなお金を出すことはできないと母は思ったようです。母はほかの習い事や、勉強に関することに関してはケチケチせず、やりたいことはやらせてくれていたので、やはり、バレエというのは、とてもお金がかかるものだと思いました。

自分で就職して、自分のお金を持つことができた私はすぐにバレエを習いはじめましたが、1,2回で挫折しました。そのときは大人バレエで大人にバレエを教えるひとが皆無だったと思います。小さいときからバレエをやってきたひとにまぎれてバレエをすることは非常に難しく、これは無理だと思って、辞めました。

そこから20年以上経って、スポーツクラブでバーオソル(床でやるバレエ)を始めて、そのジムがなくなり、そこでバーオーソルを教えてくれていた先生について、近所の区立の文化センターを借りて、バレエを始めました。その先生は、大人からバレエを始めるひとに教えるのがとても上手だったと思います。
そして、2011年東日本大震災があり、芸術家気質の先生はあの震災で心を病んで、バレエはもうできないといって、私たちのもと去りました。

私は、スポーツクラブにもどり、ヨガの先生でバレエ的なことを教えている先生について、体の使い方を徹底的に教えてくれる個人のクラスに通いだしました。そこに親子でいらっしゃっている方に出会いました。その方は小さい頃からバレエをやっている方でした。
体もきれいでバレエをやってますと人目みただけでわかるような方でした。バレエだけじゃわからない体の使い方をならいたいといって親子で通っていました。その方とは、私がヨガバレエの先生と袂をわかってしまったので会うことはありませんでした。

その後の私は、大変、つらい思いをしながらも小さいバレエ教室で子どもと一緒にならったり、ロイヤルアカデミーの先生の教室を見つけたりと続けてきて、大きなバレエ教室にたどり着きました。その見学にいったときにいった先生が素晴らしい先生だったので、その先生のオープンクラスに続けて通うことになるですが、そのダンススタジオで久しぶりのヨガバレエで会った方に再会しました。びっくりされた顔をされた、その方に「誰先生にでているの?」と聞かれたので「XX先生です」といった途端、「この身の程しらず」と罵倒されたわけです。

わたしがでている先生は大御所の先生だったらしく、たまたま、見学にったクラスがその先生でとてもいいなと思った私は教えるのがうまいなと思って、そのシニアな先生のクラスに出ていただけです。
この21世紀、日本に生まれて、こんな言葉を投げかけられるとは思ってもみませんでした。
というわけでバレエの世界は怖いというお話でした。