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#映画感想文「侍タイムスリッパー」。真面目なほど、おかしい。シリアスなコメディで最高に魅力的

単館公開から全国でのロードショーで現在300を超える劇場で上映されているということで話題の日本映画です。
有名な俳優はあまりでておらず、それでも脚本と殺陣(アクション)のうまみで大ヒットしてます。監督は私財をなげうってこの映画をつくり、ほぼ、協力という名前のもと、6ヶ月で撮影を終えて銀行口座には5000円しか残っていなかったということですが、、

物語ー桜坂劇場引用
時は幕末、京の夜。会津藩士・高坂新左衛門は、密命のターゲットである長州藩士と刃を交えた刹那、落雷により気を失う。眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。行く先々で騒ぎを起こしながら、江戸幕府が140年前に滅んだと知り愕然となる新左衛門。一度は死を覚悟したものの、やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と、磨き上げた剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩く。「斬られ役」として生きていくために…。
引用終わり

この会津藩士 高坂新左衛門を演じたのが山口馬木也、AmexなんかのCMに出てた覚えがあるイケメン俳優ですが、このひとはすごく殺陣がうまい俳優なんですね。

ま、設定に無理があるとは思いません。この話どう、収集するのかなと思いながら、くすっと笑いながら観てました。

ひとり一殺などの血ぐさい幕末からお気楽な現代の京都にタイムスリップした高坂は行く先々で真面目すぎて、みんなから心配されて世話になって斬られ役で現代を生きていくことになります。

まず、設定はよくありがちな話だと思いますが、この時代劇と向き合う幕末の本当の武士がどんどんと自分が生きた時代と消えゆく時代劇と終わりを迎える武士が重なりあって、どんどんとのめり込んでいきます。

真面目に生きてると観てくれるひとがいるのね、、、と泣く映画会社のプロヂューサーがいい味出してます。

ともかく殺陣がかっこいいですし、真剣勝負です。

それもあって海外では高評価みたいですね。

日本映画の底力を思い知る。

最後のビリングが本当に短いです。
それも協力というビリングが多いですね。

スタッフが少なくてもこんなに面白い映画作れるんだと思って感動しました。それも時代劇です。

今年はShogun  がエミー賞を獲ったりと時代劇の復活を感じます。

まだ、観てないひとはぜひ観てほしいな、と思います。