ベアトリーチェ!もう一度星を見たい!
ベアトリーチェ! もう一度星を見たい!!
ダンテ【神曲】地獄篇 煉獄を抜け出すとき!
暗闇の中をひたすら真上へ真上へと登って行くしかなかった!
地獄を巡る旅の終わりに、ウェルギリウスとダンテは八方塞がりで出口無しの状態だった。
三方のドアは塞がり、上に直線的に登るしか逃げ道はなかった。ウェルギリウスが先立ち、ダンテが続き、暗闇の中を登り登り続けると、やっと、一つの丸い穴から仰ぎ見る星があり、天の美しいものが見え染まった。
それは、脱出不可能と思われる地獄にも、抜け穴のような秘密の道があって、良い導き点に従うと、そこをはい出ることができ、再び星を見ることができた。
星を見ようとした、その憧れの強さが、不可能と思われた永遠の洞窟の場から脱出することができた。本当に行き詰っているときに、もう一度星を見ること、その希望を失ってはならない。
考えることー考えてから行動をすること。
考えても、どうしていいか分からない時、類似した困難を克服していった人の古典文学を読むことは決して無駄ではないだろう。
人間は誰でも病める旅人のようだ。
困難な人生を本当に生き抜いて行くためには、星を見ることを、希望を忘れない、希望を失わない。
希望を持つということは、人間が生きて行くことの一つの徳目になる。
希望は徳である。
人生は平坦な平穏な旅ではない! 希望を大事にしよう!
それが心の糧でなくて何でしょうか?
今道友信 ダンテ研究者中世哲学研究者
そうか希望は徳であり、自分を高めてくれる高貴な品格なのだ!地獄を脱出するためには、ただひたすら上だけを見て登って行かねばならない。下界を見ないで、よそ見をしないで、頭上に見える小さな窓から見える小さな星の輝きだけを頼りに登ればいい。煉獄入り者など振り返ってはならない。自分の人格の高みは至極と共にあるのだ。夜空の星は両手を広げるとコラボして、よりいっそう輝いた!
ダンテは人の生きる道を教えている。愛のありかを教えてくれたんだ! ベアトリーチェ! やっと会えた!
今度は天国への道だ。最上界には誰がいるのだろうか?
お粗末さまでした。下から上には読めませんでした。御免なさい(笑) 抜け穴を見つけましょう!
長引くウ対ロの悲惨残酷な戦争にダンテ創作の罪を犯した者の残酷罰を思い出しました。 現実は相手が煽るので、遮断できない、非合理で逃げられない! 世紀の歴史に残るディクテイターになってしまいました。
ここまでのお付き合い誠に有難うございます。