テラフォーミングマーズの一人回しを300時間したのでそろそろ感想を書く
私の中の3大ボードゲームを挙げるとしたら一つはテラフォーミングマーズになります。(ちなみに残り二つはドミニオンとダンジョンクエストクラシック)
200種類近くある豊富なカードプールが織りなすシナジーの数々。1ゲーム約10回も行えるドラフト。指数関数的にできることが増えていく拡大再生産。楽しくないわけがない。
ただ欠点としては3時間を超える重ゲーなので付き合ってくれる人が限られることと相手が長考してると暇ということがありました。
どうにかならないものか・・・
これで遊んでくれる人はどうにかなったわけです。
でもいきなりオンラインは怖いから少し一人回ししてから挑もう・・・
あれ一人回し楽しくないか?
他人待たなくていいし配牌がひどくても心置きなくやり直せるし…
・・・・・・・
オンラインプレイは多分100時間くらいなので一人回しを300時間やってた計算になります。少し暇になったら気づかないうちにやっていました。
完全に中毒。いったん書き散らしてアンインストールしようという算段です。
ちなみに感想は全部1人回し基準で書きますのであしからず。
拡張について
現在steam版ではプレリュードとヴィーナスネクストがあります
プレリュード
導入するだけでプレイ時間が短縮されるので入れ得です。
最初からもらえる資源や生産そしてタグによりとれる戦略の幅も広がるので単純に楽しい。プレリュードの無いマーズはもう考えられない。
ヴィーナスネクスト
一人回し必須拡張です。
一人回しの辛い点としてグローバルパラメーターを上げてくれる人が自分以外誰もいないので序盤のグローバルパラメーター条件のプロジェクトが軒並み腐ることが挙げられます。特に酸素がムリゲー。
それがヴィーナスネクストを導入すればターン毎に好きなグローバルパラメーターを上げることができるようになるのです。一人回しに革命が起きました。あと地味にボーナスを狙いやすくなるのも嬉しい。
企業感想
タルシス共和国
1人回しで弱くなる企業筆頭。自分以外都市を建てる人がいないのでMC生産量が全然上がらない。
初手アクションの都市無料建設によるポジションどりも誰も干渉してこない1人回しでは威力減。
採掘ギルド
配置ボーナスを取ると生産も上がるのが凄くお得な感じがして気持ちがいい。
しかし調子に乗っていると建材がめちゃくちゃ余っているなんてことになりかねない。ドラフトがなく山札を掘れない1人回しならなおさら。
惑星間シネマティクス
MC換算にすると初期金70MCなので強い!建材を20個も使いきれればの話だがな!
イベントプレイ時2MCキャッシュバックだが、イベント系は建材で軽減できるものが無いのでなんかチグハグ。
フォボログ
チタン生産量を上げないとやってけない。プレリュード込みなら割と戦える。
星タグがついてるプロジェクトはコストの高いものが多いので採掘ギルドよりかは程よく資材を消費できる印象。
サターン・システムズ
1人回し強企業筆頭。好きなだけ木製タグプロジェクトをがめろう!
エウロパより水の輸入、ガニメデ・コロニー、イオ採掘産業、テラフォーミング・ガニメデ、この4つを揃えた日には特殊勝利した気分になる。テラフォ界のエグゾディア
エコライン
能力を生かしながら盤面の資材を取りに行けるのが強い。
こちらも1人回しの恩恵を強く受けられる。
もう植物トークンを焼かれる恐怖に怯えなくていい!せっかく緑地化した土地に都市を隣接される不快感に苛まれなくていい!
トールゲート
電気タグがついているプロジェクトは直接的な生産には関わらないものが多いので使っていてあまり楽しく無い。
最初からある電気生産もプレリュードを導入してるとどうにかなってしまうことが多い。
標準プロジェクトの電気生産が安くなるのはちょっとありがたかったりする。
ヘリオン
「あと1MC足りない…」を解決してくれる。
一人回しなら熱量ボーナスも確実に取れる。
熱量をMCに回しすぎてしまい気づいたら全然温度上がってないなんてこともしばしば。
熱量をMCに回すかどうかの駆け引きが面白い。使っていて楽しい企業。
テラクター
無難。初期MCが多いので1ターン目にいろいろ行動できるのはやっぱり強い。
国連火星動議
個人的に使っていて一番楽しい企業。
毎ターン能力を発動するための道筋を考えるのがパズルみたいで面白い。
「このプロジェクトを使えば2ターン後に熱量が溜まる…だから今は海洋タイルを配置してボーナスで得た植物トークンで次のターンに緑地化して…」といった感じで。
たまに能力を使い忘れて悲しい気持ちになる。
インヴェントリクス
目玉能力のグローバルパラメーターを2段階まで無視できるは忘れてしまいがち。
3ドローは最初のピックがよろしくなかった時のリカバーになる。まあ1人回しならリセットすればいいんですけどね!
最初から科学タグがついているのはちょっと嬉しい。
クレディコー
意識的にコストが高いプロジェクトを使うようになるので行動が豪快になって気持ちがいい。
標準プロジェクトの緑地化と都市化も効果の対象なのがありがたい。手持ち無沙汰になった時やラストの点数稼ぎに使える。
あと何故か企業名を声に出したくなる「くれでぃこー」
ポイト・ルナ
コンスタントにドローできるので気持ち手札切れしにくい。タグが二つあるのもグッド。
城星マーズ
タダでさえ3MCが強いのに「建築タグ」2軽減もついてる。恩恵がデカすぎる。タグもついてる。
ヴィトール
得点付きカードを使うと3MCキャッシュバック。強いかは置いといて結構好きな企業。意識的に得点付きカードを使うので思ったより最終的な点数は高くなることが多い。
1人回しだと褒章獲得が出来ないのが辛い。
ロビンスン産業体
初見は強そうだと思ったが使ってみるとかなり運用が難しい企業。
何も考えないと大体植物か電気をあげることになる。しかも電気生産は消費してしまうのでなかなかチタンや建材を上げることができない。
序盤から満遍なくあげなければならないので結構お膳立てが必要な印象がある。
バレー・トラスト
プレリュードカードを3枚選べるようになる。
初手のプロジェクトカードに合わせて企業能力を選べるようなものなので使い勝手がいい。
初期金の低さもMCを獲得できるプレリュードカードを選べば解決。
タグも重複させやすいのでタグ参照カードの出力も高くなって嬉しい。
印象に残っているカード
電気のためだけにカード買うのなんか癪なんですよね。それがなんと温度上昇までついてくる!お得!個人的に好きなカード。
電気2消費するけど5MCもあげる豪快な都市。大体海に囲まれたところに置くので見た目より少し安い。通常マップならぜひ右上の海三つに囲まれた土地に置きたい。
永続的に1MC安くなる。都市カードなのに電気を消費しないしなぜか科学タグもついてくる。強い。
そこまで弱くないはずなのだがあまり打ちたくないカード。特に序盤は-2MCが痛い。資材で軽減できないのも辛い。
星と即時タグのカードを3回使うだけで元が取れる。
熱量あと少しで温度上げられるのにな~という時にこのカードの存在を思い出して助けられることもしばしば。
コストの低い対応カードを連打するとMCと熱量がもりもり溜まって宇宙。
条件を満たせばなんと植物生産量を4も上げるカード。しかし条件が植物タグ3つと結構厳しい。条件満たしてる時以外に使うことあるんですかね・・・
低コス科学タグもちでありながら盤面の資材も取りに行けるのが良い。なぜか点数もついている。建材で軽減できるのもグッド。
スタンダードプロジェクト1回分で2個海タイルおけるうえに2点ついているのでめちゃめちゃお得なはずなのだが、条件に達したときはすでに海タイルが置けないことが多いのであまり使うことがないカード。
資材を7MCに変えてくれる。特に序盤は植物トークンはもてあましがちなのでそれを換金してくれるのがかなりありがたい。
初見は目を疑った。しかし一人回し環境ではカードの供給が追い付かず資材を持て余してしまうことも多い。それでも強いことには変わりないのだが。
イラストからして大味なカード。序盤に使うと盤面の資材と温度ゲージの熱量ボーナスを一気に取れて気持ちがいい。
電気消費が必要だが4MCも上げてくれる。一人回しだと邪魔してくるプレイヤーもいないので心置きなく好きなところにおける。
都市に3個囲まれてる土地を緑地化してから引くと遅いよ!と突っ込みたくなる。
他人の星タグ1個につき1MC上がる激強カード!・・・なので当然一人回しだと何の意味もなさなくなる。これにかかわらず一人回しでは弱体化するカードがいくつかあるのだが、これだけは通常プレイでは強い分引いた時の損した感が凄い。
科学タグを使うと手札を一枚入れ替えられる。上述した通り一人回しは使い物にならないカードがいくつかあるのでめちゃくちゃありがたい
科学タグ二つが偉すぎる。火星大学と合わせると2ドローしたうえで2枚任意に引き直せるし、オリンポス会議と合わせると3ドローになる。なにより科学タグが条件のカードにぐっと近づく。つよつよシナジーカード。
日本語訳の研究に次ぐ研究が勢いあって好き。
盤面の資材を取りながら熱量を上げられる、個人的にかなり強いと思っているカード。熱量を上げるカードは総じてコストが高かったり電気を消費したりと意外と使いづらかったりする。それらに比べるとかなり使いやすい。なにより熱生産+4なのが偉い!2ターンに1回は温度を上げられるようになる。
カードの情報量が多いので強いと錯覚しそうになるが序盤に打つには割高なので何も考えずにつかうと結構弱い。
魚類や鳥類に動物トークンを4個置けた時の気持ちよさたるや。
序盤の植物生産は弱いので序盤にはピックしたくない・・・とはいえ使いたいときにはもう温度の条件に引っかかって使えなくなってしまっているという何とも悩ましいカード。
ドローしたら来たけどまだ使わなくていいや~とか思っているといつのまにか使えなくなっていてがっかりする。
割高なスタンダードプロジェクトが適正価格に近づく素晴らしいカード。
終盤手札が息切れしたときでも都市化と緑地化で点数を稼ぎやすくなる。
クレディコーの能力と合わせると都市化と緑地化が驚異の7金キャッシュバックとなる。すごい。
能力をフルに使えれば強いのだが、微生物と動物トークンを置けるカードがそろってなくて流してしまうことが多い。
わずか6MCでチタンとMCの生産量を上げてくれる。電気を消費するので普通に適正価格なのだろうけど強いと錯覚するカード。
星タグがあるのでチタンを消費すれば2MCで打てる。星タグは軽減にも恵まれているのでうまくいけばタダでうてることも。科学タグでトリガーする青カードの能力も発動させやすい。ご褒美みたいなカード。
初見は目を疑った2。永続的に毎ターン2ドローできる驚異的なカード。条件を満たしてない状態でこのカードを手札に抱えた瞬間血眼になって科学タグカードを探しにいく。
有効利用できたためしがない。早めに条件付きカードを使えた!・・・それで?となってしまう。確かに点数効率の良い動物系を早めに使えるのは強みのような気もするが・・・
即時に1TR上げられるのが偉い!微生物の中では使いやすいカード。国連火星動議のお供。
一人回しは最初から都市が2個配置してあるので(steam版だけかもしれない)なんと最初から使えちまうんだ!
まあわざわざピックするほどではないが。
建材タグ二つににつき1MC上がる。もちろん強いカードではあるのだがいかんせん打つタイミングが非常に難しい。もう少し建材タグカード粘ろうかな・・・でもそんなに残りターンないしな・・・のジレンマが始まる。