書く習慣1ヶ月チャレンジ・DAY10「自分の好きなところ」
この世でいちばん美しい感情って、何だろう。
改めて考えてみて、今の私はやっぱり「何かを大切に想う心、何かを愛する心」だって答えるだろうなぁと思うのです。
私は、自分の好きなところを、最近になってようやくちゃんと見つけられるようになりました。
その中でもいちばんの自分の長所だと言えるのは、「自分の『好き』も誰かの『好き』も、決して否定することなく大切にできる」ところだって思っています。
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12月の頭まで、私にとって毎週水・金の夜10時が楽しみで楽しみで仕方がない時間でした。
大好きなSHINeeのミノくんが、ラジオ「BEST CHOICE」をすることが決まった日、まるで昨日のことのように思い出します。
初回の放送が9月。
開始に間に合わなかった日もあったけれど、1回も欠かさず、途切れた分はちゃんと再放送まで見た。
内容はスポーツトークバラエティ。
正直そんなにスポーツに詳しくないかつ、すべて韓国語・日訳無しというおよそ2時間、ニュアンスで意味がわかることはたまにあっても、ほとんど何を話しているかわからず、ミノくんとゲストさんの楽しそうに盛り上がる声と表情を楽しむのみ(韓国のラジオは、ラジオと言いつつ映像でも見れるので、実質テレビみたいな感じです)。
それでも、大好きなスポーツを語るミノくんのきらきらした目(もうそのキラッキラ具合といったらなくて、かわいくてかわいいです)、熱の入る口調、憧れのゲストさんに会えたときの興奮……
その、「心から愛しているもの」へ注がれるその一つひとつが素敵だなぁと思って、見ていて飽きる瞬間がありませんでした。
もちろん、好きな人の「好き」だから、こんなにも引き込まれているのだろうと言われれば、それはもちろんない理由ではないのでしょうが、
それと同じくらい、こうして
何かに熱心に「好き」の気持ちを注ぐ
ということが、心底尊いものだと感じるのです。
「内容がほとんどスポーツだけだから、みんな楽しんで聴けてるのかなぁ」と、こちら側のことを気にするbubble(アーティスト側とファンがメッセージのやり取りをできるツールで、LINEみたいな画面でメッセージが送られてきて、返信をすることもできます)も送られてきましたが、ファンの皆様のツイートを見ていると、「ミノくんが好きなことを語っている姿を見ているだけで幸せだから、そんなことない!」といった感想に溢れていて、本当に優しい世界だなぁと思いました。
また先日、私が応援しているグローバルボーイズグループINIの、池﨑理人くんのブログが公開されました。
愛おしそうにおもちゃを抱っこする姿こそがあまりに愛おしいですよね。メンバーが交代で書いてくれるこのブログ、INIファンクラブ会員しか読めないもので、このリンクから先は会員限定ページなので共有できないのが残念なんですが(どのメンバーもそれぞれ個性が出ていて素敵なので、気になった方はぜひ検索していただきたいです)。。
内容としては、最初から最後まで、トイストーリーへの愛がぎっしりと語られています。
面白おかしく書いている部分もあって、ご本人は、「トイストーリーに詳しくない人も読んでるだろうに、こんなの興味あるかなぁ」とか、「読者を置いてけぼりにしてないかなぁ」とか気になりつつ書いているのかもしれないなと思いましたが、ホントに、そんなこと全く気にしないでほしい!!!!!!!!私は全力で思いました。
もう、その真っ直ぐな想いの美しさといったらなくて!最近読んだあらゆる文章の中で、間違いなくいちばん感動したんです。
そして、例に漏れず、ファンの皆様がまた絶賛。
「愛が伝わってきて泣けた、こういう感性をいつまでも持ち続けてほしい、大好きだ」
というたくさんのツイートを見て、また目頭が熱くなっちゃいました。
「好き」って最強だなぁと思いました。
何かを大切にする気持ちって、世界でいちばん清らかで美しくて尊い。
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つい数年前まで、私は自分のことがとても嫌いでした。
その根源になった考えられる出来事はいくつかあるのですが、中でも忘れられないのは、小2の授業参観での出来事でした。
その日の授業内容は、「自分の好きな時間」というテーマで、書いてきた文章を発表するというものでした。
当時、まだ幼かった弟は体が弱く、私も弟と同じ時間に寝ていました。いつもかなり早い時間だったと思います。
私だけそのまま起きていると、「お姉ちゃんだけいいな」と言って、弟がなかなか寝ようとしなかったためです。
途中でこっそり起きようかとも考えましたが、弟を起こしてはいけないですし、かといって弟が深く眠った頃はもう起きるにしてはちょっと時間が遅すぎて、私も翌日の学校に支障が出るので……
ということで、どうしようもなく、毎日全然眠くない時間から布団に入っていました。
しかし、それを見かねた母が、「土曜日だったら翌日学校もないし、10時過ぎごろソォーっと起きて、30分だけ一緒にテレビを見よう」と提案してくれました。
それからというもの、土曜日の夜は毎週、クリスマスイブにサンタさんを待つワクワクに似た気持ちに包まれながら、布団にくるまっていました。
10時を回って、スーッと少しだけドアが開いて光が差し込んできたら、母が迎えに来てくれた合図です。
私は忍者のように、眠っている弟のできるだけ遠くを通りながら、その光の方へ進んでいきました。
それからの30分は、夢のワンダーランドでした。
この日だけ許されている、普段は見たことがない世界。
見慣れた我が家にいるのに、夜10時の世界は、なんだかふわふわしていて、きらきらしていて。
大人になるって、いつもこんな世界で生きることができるってことなのかなぁとワクワクしたりもしました。
見ていたのは大抵、「夜もヒッパレ」です!
懐かしいですね(笑)
ただ、いつも寝ている部屋を抜け、階段を降りて、いつものリビングに行くだけなのに、そこは特別な時間が流れる特別な場所でした。
大袈裟かもしれないけれど、シンデレラが舞踏会に行くような。
正直、このころ学校では友達関係がうまくいかず、毎週末のこの時間は、日々を耐えるための楽しみのひとつでした。
だから私は、授業参観のその日、「好きな時間」というテーマを聞いて迷わず、
「土曜日の夜10時」
と書きました。
今から考えれば、人間関係のうまくいっていないクラスで、どうして馬鹿正直に、こんな変わった内容を発表しようとしたのか、と思います。
「世間の目」「タテマエ」を知るべきだったのかもしれません。
私の番がきて、自分の書いたことを発表しました。
それを聞いて、担任の先生は、
「土曜日の夜10時なんて、意味深ね。でもまぁそうね、次の日が休みだから、何も考えなくていいもんね」
と言いました。
あまりに、心ない言葉でした。
教室に、ドッと笑いがおきました。
私は、どうしてこう書いたのか理由を話す気力もわかず、反射的に泣き出してしまい、机に突っ伏してその時間の最後まで顔を上げませんでした。
教室の風景を見るのが、怖かったです。
その後どうやって1日を終えたのか、全く記憶がありません。
ただ、
「恥ずかしい」という感情は、深い悲しみと怒りを伴うこともあるんだ
と初めて知ったのがこの瞬間だったことは、
はっきりと覚えています。
最後まで泣き続けている生徒のケアを一切しない教師、声もかけないクラスメイト、そういったものへの悲しさや怒りは確かにあるのですが、
「誰かが大切にしていることを、自分の価値観で決めつけて否定する」
という行為が行われたことへ、言いようのない怒りを覚えました。
私の場合は、趣味とか好きな作品とかに対してではなかったのですが、
自分がすごく大切にしているものを、ちゃんと理解もせず穿った見方をし、しかも大勢の場で嘲笑うようなことをされて、正直一生の傷を負いました。
自分の気持ちを話すことは、恥ずかしいことだと。
自分は人に理解されない人間なんだと。
ほんの数年前まで、そんな風に思い続けないといけないくらい、幼い私の心に刺さって抜けない出来事でした。
その後の人生で、たくさんの理解ある人と出会い、たくさんの優しさに触れ、もう傷口が開き出血することはなくなりましたが、傷跡だけは、大人になった今でも消えません。おそらく一生このままです。
だから、誰かの「好き」は、それが他者に迷惑をかけたり傷つけたりするようなものでない限り、いつだって尊重されるべきだし、そういう世界こそ、本当に優しい世界だって思います。
「好き」の数だけ、ドラマがあり、想いがあり、それを他人がわかろうともしないで「つまらない」と決めつけたり、ましてや嘲笑うなどといったことは、あってはならないと思います。
もちろん、人の好みはそれぞれなので、「ちょっと理解できないな……」と思うことは、致し方ないと思います。
それでも、そういう気持ちは自分の中にとどめておくべきで、「それはおかしいよ」「つまらないでしょ」と相手に押し付けたり、否定したりするなど、アクションを起こしてはいけない。
私は大人になって、アイドルや二次元の世界が好きな「オタク」になりました。
私が出会った「オタク」の方々はみんな、それぞれ自分の「好き」を大切にしているし、誰かの「好き」を、絶対にバカにしたりしない。自分の「好き」と同じように、大切にしてくれます。
学生の頃は、心から繋がることができる「友だち」を諦めた時期もあった。
でも、大人になってからこんな素敵な人たちに出逢うことができて、今私は本当に幸せだなぁと思います。
あのとき「大人になったら」とワクワクしていた自分に、「やっぱり大人は最高だよ!」と言ってあげたい。
大人になったら、こんなキラキラの中に居られるのかな、とあのとき思い描いていた未来。
ワンダーランドだった夜10時なんて日常の風景になってしまったけど、
深夜のテレビなんて当たり前になってしまったけど、
こうして毎日好きなものを追っていて、
同じように、好きなものを追いかける仲間に恵まれて、あのとき想像もしていなかったようなたくさんのキラキラに出逢ってる、大人の世界はやっぱりワンダーランドでした。
こんな未来を知ってたら、教室で泣き続けたあの日、少し救われていたかもしれない。
私はずっと、自分のことが大嫌いでした。
でも今、たくさんの良き出逢いのおかげで、「好き」の気持ちを大切にできている自分のことが、好きになれました。
世界中の人の色んな「好き」が、もっともっと、ずっとずっと大切にされていきますように。
だから、好きな人たちには全力で自分の「好き」を表現し続けてほしいし、そんな彼らへ私たちも、惜しみなく「好き」を届けていきたいです。
p.s.ちなみに記事の写真は、PayPayドーム付近の風景。
早くまた、安心してコンサートに行ける時代が来てほしいものです。